モミジ院長のリカバリー日記第126回「柔道」
小学生の頃、(近所にあった)柔道の道場に通っていた。
当時、梶原一騎原作のドラマ『柔道一直線』が人気だった。時代背景は1968年メキシコ五輪前後。1972年のミュンヘン五輪を目指す主人公・一条直也と師匠・車周作との絆を描いたものだったが、「地獄車」や「海老車」など、(やや荒唐無稽な)技が多く出てくる。当時、この番組を観て柔道を始めた人は多いと思うが、実際の柔道とはまるで違う。実際の道場での練習では派手な技はほとんどなく、基本に忠実な練習をコツコツとしていた。通っていた道場の先生は達磨大師をイメージするような方で、柔道界ではとんでもない有名な方だったらしく、各地から強そうな人が挨拶に来ていたのを覚えている。当時、息子さんが経営する接骨院と併設されていたのだが、僕が小学4年生の時、先生は急死された。90歳近い年齢であったと思うが、身体がごつくてとても敵わなかった。
『サインはV』を観てバレーボールを始める人、『巨人の星』を観て野球を始める人が多かったように、『柔道一直線』を観て柔道を始めた人は多く、ロス五輪及びソウル五輪金メダリストの斉藤仁選手もそうだったとテレビで語っていた。主人公の桜木健一、ライバルの近藤正臣、師匠の高松英郎ら俳優陣が魅力的であったが、何と言ってもヒロインの吉沢京子が可愛かった。当時の少年たちは吉沢京子か、映画女優の吉永小百合に憧れていたのではないだろうか。今を思えば、『柔道一直線』をはじめ、昭和40年代のテレビは家族みんなで観る番組が毎日のようにあったと思う。最近、あまりテレビを観なくなったのはこういう番組がなくなったからであろうか。
今週は、ノスタルジックに『柔道』をテーマに問題を作成してみたので、挑戦していただけたらと思う。
【今週のテーマ「柔道」】
スポーツの分野から「柔道①」
月・木で8問ずつ、難易度別に出題の予定。
(月) 初級 (木) 上級者向け
問題1 柔道の試合は「はじめ」に始まり、何と言う言葉で終わる?
問題2 現在、JOC会長を務めている、1984年のロサンゼルス五輪柔道無差別級金メダリストと言えば?
問題3 1882年、講道館を設立し近代柔道を創始したことで知られ、「日本柔道の父」と称されるのは誰?
問題4 柔道で、自由に技を出し合って練習することを何と言う?
問題5 柔道の「固め技」を三つに分けると、「抑込技」「関節技」と何?
問題6 講道館柔道において、段位が取れるようになるのは男女ともに何歳以上?
問題7 柔道の国際ルールで、「まいった」を表現するときに畳をたたく回数は何回?
問題8 柔道の稽古着に使われている、厚手の綿布を重ね合わせて、一面に細かく差し縫いにしたものを何と言う?
正解【格闘技①】
問1 それまで
問2 山下泰裕(やましたやすひろ、全日本柔道連盟会長、203連勝の記録を持ち、『日本柔道界最強』と言われる)
問3 嘉納治五郎(かのうじごろう、兵庫県出身、旧制灘中学校の設立にも尽力、教育者としての貢献から「日本体育の父」とも呼ばれる)
問4 乱取り(らんどり)
問5 絞技(しめわざ)
問6 14歳以上
問7 2回(競技者がこれ以上戦うことができないと判断した時に行う)
問8 刺し子(さしこ)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
---|---|
掲載日時 | 2021/4/5 16:00 |
クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。
Follow @quizbang_qbik