モミジ院長のリカバリー日記第117回「感染症」
昨年3月9日にコラムをスタートして1年が経とうとしている。一定数読んでいただいているようで大変ありがたく感じる。また、機会を与えていただいた仲野さんや毎回掲載を担当していただいている江頭さんにも感謝の念が堪えない。
クイズ友達の田中(健)さんや原田さんは10年以上にわたり、質の高いブログを更新し続けていて、すごいな、と思う。定期的に書くことをやってみて初めて分かったけど、何もやる気が起きないときが一定の割合でおきてしまう。そんなとき、どうするべきか。非常事態のために最低限、問題のストックを貯めておくしかない。僕の場合、週2回、勤務が終わって1時間程度、問題作成及び記事を書いている。通勤に片道2時間かかるし、家庭教師用の問題作成にも時間がかかるので、夕方の1時間がコラムに使える時間の限界である。15年位前の別のパソコンに問題データベースはあるのだが、情報のやり取りができない状態にある。何かに汚染されたようで、一度、別のパソコンにデータを入力しようとしたらパソコンが破壊されてしまい、それ以来おそろしくて、データベースのパソコン内だけで使うようにしている。したがって、コピペなどはできないので、新しく作るしかない。時間がかかってしまうが仕方がない。
テーマを決めて、問題作成をする作業は楽しいので以前から不定期にやっていたのだが、コラム作成があると、ペースメーカーになる点が良いと思う。
1年前から続くコロナ感染症。自分なりにいろいろ考えさせられたし、学生の時以上に感染症全般について勉強もした。今週は「感染症」をテーマにクイズを作成してみたいと思う。
【今週のテーマ「感染症」】
科学の分野から「感染症①」
月・木で8問ずつ、難易度別に出題の予定。
(月) 初級 (木) 上級者向け
問題1 病原体に感染しているが、まだ症状が現れていない期間のことを「何期間」という?
問題2 ムンプスウィルスの飛沫感染によって流行する、正式には「流行性耳下腺炎」という感染症を一般に「何かぜ」と言う?
問題3 ウィルスに感染してもあまり自覚症状が出ないため、「沈黙の臓器」と呼ばれる内臓はどこ?
問題4 死者の皮膚が黒ずんで見えることから、かつて「黒死病」と呼ばれていた感染症で、フランスの作家カミュの作品のタイトルにもあるのは何?
問題5 院内感染で問題となる「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」をアルファベット4文字で何と言う?
問題6 アレルギー反応を用いた「ツベルクリン反応」は、どんな感染症の判定に用いられる?
問題7 大正7年、日本で150万人の感染者を出したインフルエンザの世界的な感染を、ある国の名前をとって「何かぜ」という?
問題8 2019年に発生し現在も続く、新型コロナ感染症の国際的な正式名は何?
正解【感染症①】
問1 潜伏期間(英語での表現は二つ。病原感染して症状発現までの期間を「incubation period」、病原感染してから感染性を持つようになるまでの期間を「latent period」という。)
問2 おたふくかぜ(10人に一人の割合で「無菌性髄膜炎」を合併)
問3 肝臓(肝臓への感染には「ウィルス感染症」が有名。「A型」~「TT型」まで。「B型」のみDNAウィルス。他はRNAウィルス。他にも、「サイトメガロウィルス」「EBウィルス」によっても起こる)
問4 ペスト(感染ルートや臨床増などにより、腺ペスト。肺ペスト、敗血症ペストに分類される。日本の一類感染症では唯一の細菌性感染症。カミュの『ペスト』では、アルジェリアでのペスト大流行が作品の設定となっている。)
問5 MRSA(抗菌薬としてバンコマイシンなど)
問6 結核(1882年、ロベルト・コッホにより結核菌は発見。明治初期まで、「労咳(ろうかい)」と呼ばれた。「BCG接種」が行われる地域での「ツベルクリン反応」はあまり意味をなさないため、日本では行われなくなった)
問7 スペイン風邪(1918年~1920年にかけて世界的に大流行した、H1N1亜型インフルエンザの通称。スペインから流行したわけではない。アメリカ・カンザス州の基地でのアルバート・ギッチェルという兵士の感染報告が最初の症例とされる。)
問8 COVID-19(2019年12月、中国の武漢市で最初に検出、報告された。その後、世界的な感染流行となった。スペインで2019年3月に排水から検出されたとの報告もあるが、真偽については不明。)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
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掲載日時 | 2021/3/1 16:00 |
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