モミジ院長のリカバリー日記第12回
当時、広島の人間にとって、東京ドームは眩しい存在だった。
回転ドアを抜けた瞬間、異空間を訪れたような感覚になり、広島市民球場に入場した時の感覚とはまるで違った。市民球場はどちらかというと、お祭りの屋台を思わせるような感じで、ワクワクしながらもリラックスできたのに対し、この空間は都会のひんやりとした感覚だった。
我々は三塁側の扉を選んだ。
すなわち、「○」を選択したのだった。
いろいろな意見をかわしたが、最終的に広島の仲間の答えが一致したので、内心ホッとした。いきなり1問目から離れ離れにならなくてよかった。
そして、イベントが始まった。
1問目の正解をだれが発表するのか気になったが、現れたのは勇退を発表していた福留アナだった。みんなの安どの声と同時にドーム中に響き渡る歓声を今でも思い出すことができる。例年通り、お立ち台に上がり、「私が引退を決意いたしましたのは・・・」と語った。これで、本当に留さんはウルトラを去るのだな、と実感した。
続いて、第14回チャンプと通称「疫病神」が登場。「疫病神」とは、第4回から第14回まで11年連続第1問目で敗退している有名な挑戦者だ。とにかく「疫病神」と反対側に来ていたら正解だ(笑)。前チャンプから優勝旗返還が行われ、いよいよ第15回ウルトラは始まった。
正解が発表される前に、「疫病神」はどちらに向かうのか。みんなの関心はそこに集中していた。
一塁側からも三塁側からも「来るな」「あっち行け」の大コールのなか、「疫病神」は一塁側へと走り去った。
「やったぁ!」
失礼ながら、叫んでしまった。
心の中で(これで1問目はゲットしたぞ)と。
挑戦者の数が発表された。
28523名。
ここから130名に絞られるのだ。
「○コール」「×コール」がドームの中に響き渡る中、大型スクリーンヴィジョンに映し出されたのは
「○」
「やったぁ」「やったぞ」
三塁側で大きな歓声があがった。
我々広島組の勝利と同時に、「疫病神」の12年連続1問目での敗退が決定した。(続く)
本日のテーマ問題「お菓子・スイーツ③」
問題17 アフタヌーンティーで出されるお菓子「スコーン」を食べるのに欠かせない、生クリーム、バターなどをまぜて作るクリームは何?
問題18 木材を紙のように薄く削り、お菓子などを包んだりするものを何という?
問題19 森永製菓のスナック菓子「おっとっと」のマスコット「とと丸」の苗字は何?
問題20 茶道遠州流の祖・小堀遠州が命名したとされる、金沢の和菓子屋・森八が作っている日本三名菓の一つは?
問題21 1931年の創業時から酢こんぶ菓子「都こんぶ」を発売しているメーカーはどこ?
問題22 2020年にはミスタードーナツとのコラボにより「ポン・デ・イスパパン」など6種類の商品を開発している、「パティスリー界のピカソ」と言われるフランスのパティシエは誰?
問題23 1980年に明治製菓から発売された、日本初のグミは何という?
問題24 「キョロちゃん」が正式なマスコットになる前に「森永チョコボール」のマスコットキャラクターを務めていた宇宙リスの名前は?
お菓子・スイーツ③」の正解
問17 クローテッドクリーム
問18 経木
問19 鯨野
問20 長生殿(ちょうせいでん)(他に長岡市の「越乃雪」、松江市の「山川」)
問21 中野物産(創業者の中野正一が京都出身だったから)
問22 ピエール・エルメ
問23 コーラアップ(その後、発売された「果汁グミ」が爆発的ヒット)
問24 チャッピー(テレビアニメ『宇宙少年ソラン』のキャラ)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
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掲載日時 | 2020/4/3 16:00 |
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