モミジ院長のリカバリー日記第99回
『四字熟語』
「四字熟語」は、日常にあふれかえっている。
もともと、四字熟語は4つの漢字が並んでいたら「四字熟語」という認識であった。だが、現代はそう簡単ではないらしい。
収録数が多い四字熟語の辞典『新明解四字熟語辞典』によると、解釈は以下のようになり、大きく6つに分類されている。
① 現代社会の範疇…総量規制
② 日本の成句…手前味噌、手練手管など音読みしないものが多い
③ 中国の典籍…櫛風沐雨(しっぷうもくう)
④ 仏教語…四苦八苦、色即是空
⑤ 「之」入り…背水之陣(はいすいのじん)
⑥ 訓読語…先従隗始(まづかいよりはじめよ)
他の辞書もそれぞれの解釈を述べている。
昭和60年くらいから、「四字熟語」と定義できるもの、できないものの区別をつけられるようになったという。
上記分類でいえば、「駅弁大学」や「日東駒専」などのような類の言葉はどうなるのか、という問題が出てくる。上記①に入るような気がするが。
言葉は面白い。最初は偽物の言葉でも、その時代に多くの人が取り入れ、受け入れて使うようになれば、本物の言葉として後世に伝わっていくのだから。
もしかしたら、今年流行った『鬼滅の刃』も、十数年後には「鬼滅之刃」として四字熟語になっているかも(笑)。
【今週のテーマ「四字熟語」】
文学の分野から「四字熟語①」
月・木で8問ずつ、難易度別に出題の予定。
(月) 初級 (木) 上級者向け
問題1 「クイズ=□□□□の知識」という表現をするときに使われることもある、「宇宙に存在するすべての物事」という意味のある四字熟語は何?
問題2 様々な経験を積み、世の中の表も裏も知り尽くした人のことを、「千」を2回使った四字熟語で何と言う?
問題3 以前に一度も起こったことがなく、これから起こることもないような大変まれなさまを表す四字熟語で、サンシャイン池崎のネタでよく使われるのは何?
問題4 話を本筋に戻すときに使う「それはさておき」という意味の四字熟語で、漢字の「休」を使って何と言う?
問題5 物事を大げさに言うことを、「小」と「大」の漢字を使った四字熟語で何と言う?
問題6 時季外れで役に立たないものの例えを、「夏」と「冬」を使った四字熟語で何と言う?
問題7 薪の上に寝て、苦いきもをなめるような、辛い試練に耐えるさまを四字熟語で何と言う?
問題8 1990年以降、俵万智が審査員を務め、その年の世相を反映した言葉を募集し「創作四字熟語」として毎年発表している企業はどこ?
正解【四字熟語①】
問1 森羅万象(しんらばんしょう)
問2 海千山千(うみせんやません)
問3 空前絶後(くうぜんぜつご)
問4 閑話休題(かんわきゅうだい)
問5 針小棒大(しんしょうぼうだい)
問6 夏炉冬扇(かろとうせん)
問7 臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
問8 住友生命保険(1990年の第1回創作四字熟語最優秀賞作品は『異旗統合』⇒この年、東西ドイツが合併)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
---|---|
掲載日時 | 2020/12/28 16:00 |
クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。
Follow @quizbang_qbik