vol.16

プロ野球クイズ王・尾林衡史の「野球本書評」
『野村ノート』(野村克也著 小学館)

プロ野球クイズ王・尾林の野球本書評、第16回は南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務め、ヤクルトでは4度のリーグ優勝、3度の日本一を達成した野村克也さんの著書『野村ノート』です。

『野村ノート』(野村克也著 小学館)
『野村ノート』(野村克也著 小学館)

ここでは野村監督と呼ばせていただきます。

私は野村監督の著書はほぼ読んでおり、私の野球本の書棚には野村監督の著書で一角を占めております。

 

今回はその中でも野村監督の代名詞といってよい『野村ノート』を取り上げます。

なお、ここにあるその他の著書も適宜取り上げたいと思います。ぜひ、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

この著書は、野村監督が楽天監督に就任する前年の2005年に執筆されているため、野球観については現在とはマッチしない点がありますが、組織論、野球への取り組み方などは非常に参考になる内容です。

 

特に野村監督らしいと感じたのが、監督としてもっとも大切なのは采配や選手の使い方などではなく「監督にもっとも求められるのは教育」という点です。

 

野村監督はシーズンが始まる前の春のキャンプでは技術論、戦術論などではなく「人間教育」を徹底していたのは有名な話ですが、本著でも第1章で「意識改革で組織は変わる」と述べている通り、意識の重要性を説いています。

 

そしてリーダーが組織を作るうえでメンバーの意識を変えていくのは、とにかく「言葉」だと思いますが、野村監督の著書を読んでいると実に豊富に言葉を持っていることを実感します。

 

私も組織の一員として時にはメンバー、時にはリーダーとしての役割が求められますが、人を動かすことの難しさ、組織を機能させることの難しさは痛感しています。

リーダーとしては常に自身の思いを発信し、常に情報や思いを共有しなければ組織というのはあっという間に形骸化しますが、そのときには野村監督の言葉をしばしば思い出しながら自身への戒めとしています。

 

野村監督は残念ながら2020年2月に死去されましたが、現在のプロ野球では、ヤクルト・高津臣吾監督、楽天・石井一久監督、ロッテ・吉井理人監督、日本ハム・新庄剛志監督と野村監督のもとでプレイし野村監督の影響を受けている方が4人監督を務めています。

 

野村監督の言葉に「人を遺すは上」というものがありますが、まさに生前の自身の言葉を実行した結果と思います。

 

私も、野村監督の野球を生で観た世代のひとりとして、野村監督の魅力、野村野球の神髄を少しでも伝えていきたいと考えています。

 

クイズにまいります。

テーマは「野村監督語録」です。

 

 

【問題】

1 野村監督が生前語っていた選手との接し方「三流は無視」「二流は賞賛」ですが、「一流は何」でしょう?

 

2 野村克也監督が生前語っていた「原点能力」とは、投手がどのコースに投げ込むことのできる能力のことでしょう?

 

3 野村監督が選手に失敗を恐れない、挫折にくじけないことを説いた言葉「失敗と書いて○○と読む」の○○は何でしょう?

 

4 野村監督が常々語っていた「人生で最大の悪とは○○である」の○○は何でしょう?

 

5 野村監督が選手に、今努力をすることの大切さを説いた言葉「若いときに流さなかった【 A 】は、年をとって【 B 】に変わって出てくる」。

この【 A 】【 B 】にそれぞれ入る言葉は何でしょう?

 

 

 

【正解】

1 非難…三流は無視することで自ら這い上がろうとすることを促し、二流は賞賛して伸ばして行き、一流になると非難してさらなる奮起を促すと説いています。

 

2 外角低目…「困ったら外角低目」が口癖でしたが、現在のプロ野球ではむしろストレートは内角高目に投げ切る力が求められていると個人的には思います。

(ただし、変化球は変わらず外角低目に投げ込むことが重要と思います。)

 

3 成長…野村監督自身がテスト生から失敗と挫折を重ねて一流選手になった経験を踏まえての言葉と感じます。

 

4 鈍感…鈍感な選手は同じ失敗を繰り返すことが理由とされます。

プロ野球選手に限らず、すべての人に当てはまる言葉です。

 

5 【 A 】…汗

【 B 】…涙 「若いときに流さなかった汗は、年をとって涙に変わって出てくる」です。

野村監督がテスト生から這い上がった時に、自分よりも才能がありながら努力しなかったために不完全燃焼で去っていった多くの人を見て感じたと語っています。

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クイズ作家
尾林衡史

担当ジャンル:スポーツ

1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属

物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負

主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝

②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催

クイズに関するニュースやコラムの他、
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