プロ野球クイズ王・尾林衡史の「野球本書評」vol.01
『理想の職場マネージメント 一軍監督の仕事』
(髙津臣吾著 光文社新書)
東京ヤクルトスワローズ監督として2021年日本一、2022年リーグ優勝を達成した髙津臣吾さんの監督論です。
一軍監督は、選手、コーチ、裏方スタッフを併せると100人以上をマネージメントする管理職ですが、髙津監督は一人ひとりをよく見たうえで、「勝利」「育成」の両立を考えていると感じます。
本書を読んで感じるのは、髙津監督の監督としてのベースは入団時の監督でクローザーとして見出した野村克也監督の影響を強く受けており、そのうえで、髙津監督は日本、アメリカ、韓国、台湾でプレーした経験からあらゆる野球文化を融合した視野の広い考えをもっていると思います。
髙津監督の下での外国人選手はサンタナ選手、オスナ選手、サイスニード投手、2022年まで在籍したマクガフ投手など、非常にチームに溶け込んでいると感じますが、これは髙津監督自身がひとりで海外でプレーした経験の長さから、彼らのフォローがしっかりとできているためと感じています。
2023年は故障者や主力の不振もあって中々かみあわず、苦しい戦いが続いていますが、その中で試行錯誤を重ねながら、いかに浮上するか注目です。
クイズにまいります。
テーマは「髙津臣吾」です。
【問題】
1 髙津臣吾投手は亜細亜大学4年時に2番手投手でしたが、同大学でエースを務めた投手で、1990年ドラフト1位でロッテに指名されるも拒否した人物は誰でしょう?
2 1992年、野村克也監督が髙津臣吾投手に習得を命じ、その後ウイニングショットとして用いるようになった変化球は何でしょう?
3 1996年オールスターゲームの第2戦、パ・リーグがイチロー選手を投手として登板した際、髙津臣吾投手が代打として出場しましたが、これは誰の代打だったでしょう?
4 背番号22番を永久欠番に指定している、髙津臣吾投手が選手兼任監督をつとめた独立リーグのチームはどこでしょう?
5 2021年にリーグ優勝を達成した球場は横浜スタジアムでしたが、日本一を達成した球場はどこだったでしょう?
【正解】
1 小池秀郎…小池投手はヤクルト入団を希望しヤクルトも1位で入札しましたが8球団競合の末、ロッテが交渉権を獲得するも入団拒否し社会人入り、2年後に近鉄に入団しました。
2 シンカー…同年の日本シリーズで、同じくサイドスローの西武のリリーフ。潮崎哲也投手のシンカーを見て、野村監督が髙津投手に習得を命じ、これをマスターすると、翌年からクローザーに定着しました。
3 松井秀喜…パ・リーグの仰木彬監督がイチロー選手を投手として登板させるも、事前にセ・リーグの野村監督に根回しがなかったこと、また松井選手が乗り気でなかったことから、髙津投手を代打で起用、結果はショートゴロでした。
4 新潟アルビレックスBC…2011年から2年間在籍、2012年には兼任監督として独立リーグの日本一決定戦「グランドチャンピオンシップ」を制しています。
5 ほっともっとフィールド神戸…2021年はコロナ禍で日本シリーズの日程が当初より1週間遅れたため、オリックスの本拠地京セラドーム大阪を第6戦、第7戦で使用できなかったため、代替で開催されました。
ちなみに第3戦~第5戦は神宮球場が使用できなかったため、東京ドームで開催しました。
ジャンル | プロ野球クイズ王・尾林衡史の「野球本書評」 |
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掲載日時 | 2023/6/5 16:00 |
タグ | 髙津臣吾 尾林衡史のBBB |
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担当ジャンル:スポーツ
1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属
物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負
主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝
②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催
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