東大卒クイズ王・伊沢拓司の待望の新刊!
執筆2年半のALL書き下ろし。クイズ業界関係者から大絶賛!
「高校生クイズ」で史上初の2連覇を果たし、「東大王」や「QuizKnock」創設で日本のクイズ界を牽引する伊沢拓司。彼の「思考過程」がまるっと見えてくる!
「クイズは無限の可能性を持つエンターテインメントです。クイズが文化として見直され注目をされている今こそ、クイズを解く時に何を考えているかという過程を解剖したい! それが私を育ててくれたクイズ界への恩返しになる。その使命感で無心に執筆を続けた、『クイズのために書いたクイズの本』です! 」(伊沢)
クイズを愛しすぎた“時代の寵児”が、「クイズ本来の姿」を長大かつ詳細に、繊細だが優しく解き明かす、クイズの解体新書。伊沢氏自らが長期間に渡って調査を行い、圧倒的な情報量を詰め込んだ超大作である。熱意のこもった、かつ親しみやすい筆致で、クイズの現在地をロジカルに体系化し、未来への発展をいざなう。クイズプレーヤーはもちろん、クイズ愛好者にはぜひとも手に取ってもらいたい、クイズ史の「マイルストーン」となる一冊になるだろう。
★史上初1 膨大な資料を基にクイズ史をひも解く
戦後、異国の地から日本にやってきたクイズ。クイズ文化の萌芽~冬の時代を経て、到来した2周目のブーム。「クイズは、マジックではない。ロジックだ」(伊沢)。新時代を開拓し、クイズ界を牽引し続ける伊沢氏自らが、GHQによるクイズ番組導入から「東大王」「QuizKnock」ブームまでをロジカルに解き明かす。
★史上初2 クイズの問題文をフレームワーク化
これまで体系化されることがなかったクイズの問題文を分類し、その構造を分析。クイズプレーヤーが早押しで用いる「思考過程」、クイズが持つ「推測や発見の面白さ」を余すことなく解き明かす。
★史上初3 クイズを科学する
繊細な言語を相手取りつつ、自身のコンディションと向き合うクイズプレーヤー。早押しクイズは、勝負の全体像と数多ある個別の要素が相互に作用し合う「複雑系」だ。「クイズ王は、なぜ高速で答えに辿り着き、ボタンを早く押せるのか?」「そもそも、『答えが分かる』とは何なのか?」の考察は、とどまることを知らず深みへと進んでいく。認知科学的視点すらも参照しながら思考の深淵を目指しクイズ文化をさらなる発展へといざなう。
【目次】
序章:マジックからロジックへ
1章:クイズの歴史
2章:早押しクイズの分類
2.5章:早押しクイズの分類、そのテレビへの応用
3章:クイズと誤答
4章:クイズと作問
5章:クイズ思考と「クイズを伝えること」
あとがき:クイズをクイズのままに
【COLUMN】
・「クイズ界」古今東西
・現代の早押しクイズに「確定ポイント」は存在するのか
——早押しクイズの微分学 その現在
・クイズに統一王者がいない理由~クイズの「強さ」論
・クイズ王と学歴
・再考「クイズの持つ暴力性と、その超克」
——「ユリイカ」の反省とアップデート