よみもの|コラム|モミジDr.のリカバリー日記
vol.32

モミジ院長のリカバリー日記第32回

(続き)と、そこへ。
N氏だ。
じゃんけんで勝ったのだ!!
やったぁ。二人で喜んだ。
この旅で唯一の知り合い、だ。
知り合いと言うのはおこがましいけど。東京ドームでお会いしたのが最初で、それまでは一方的にテレビで知っていただけなので。
N氏=能勢氏。
カンの良い読者なら、すでに分かっていたであろう。
(時を隔てた今、30年近く交流が続いていて、現在も上京するたびにお会いしている大事な友人の一人である。ここからは、通常通り、能勢君とさせていただくことを許してほしい。)
二人は、ジャンケンで勝てたことが嬉しすぎて、それまで全く語らなかったのだが、ジャンケンの必勝法について語り合った。
能勢君の戦略は出だしの部分で若干違っていたが、他のところはほぼ同じだったので、びっくりした。
3回勝負のジャンケンはやはり「2/3の法則」だな、とそのとき確信した。
そして、このとき、能勢君と僕はある約束をしたのだった。
第1回FNSクイズ王決定戦の予選を通過したのは能勢君と僕だけだったので、ニューヨークに行く可能性がある人間の一人として、僕を認識してくれたのであろうか。それは分からないのだが、能勢君からこういう言い回しで頼まれた。
「もし、自分が途中で落ちるようなことがあったら、森さん、ニューヨークまでの未放送問題をすべて残してほしい」と。

テーマ問題【推理小説②】

問題 9  小説『モルグ街の殺人』『マリーロジェの秘密』『盗まれた手紙』の三作のみに登場する、アメリカの作家エドガー・アラン・ポーが生んだ、世界初の名探偵は誰?
問題10 小説『長いお別れ』の中でのセリフ「ギムレットには早すぎる」で知られる、レイモンド・チャンドラーが生んだ名探偵は誰?
問題11 モーリス・ルブランが生んだ「怪盗アルセーヌ・ルパン」。さて、常に愛用しているため「ルパンの代名詞」ともいえる、レンズが片方しかない眼鏡を何と言う?
問題12 マシュー・フィリップ・シールが生んだ「プリンス・ザレスキー」や「隅の老人」が代表的な、現場には直接行かず、情報のみで事件を推理し解決に導いていく探偵を「何探偵」と言う?
問題13 マザーグースの中の「10人のインディアンの少年」と言う子守唄のとおりに10人の登場人物が一人ずつ殺されてゆくという内容の、アガサ・クリスティの推理小説は何?
問題14 小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』、夢野久作の『ドグラマグラ』とともに「日本三大奇書」と呼ばれる、中井英夫の推理小説は何?
問題15 「おみゃあさんよぉ」と名古屋弁でまくしたてるのが特徴の、和久俊三の小説『赤かぶ検事』シリーズにおける主人公の検察官の名前は何?
問題16 ニューヨーク市をモデルとした、エド・マクベインの小説『87分署』シリーズで、物語の舞台となる架空の都市は何?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解【推理小説②】
問 9 オーギュスト・デュパン(パリのフォブール・サンジェルマンのデュノ街33番地に住む。)
問 10 フィリップ・マーロウ(マーロウの名前の由来は、作者のチャンドラーが在籍したロンドンのダリッジ・カレッジの寮の名前。ローレル・キャリオン地区のユッカ街に住んでいる。『大いなる眠り』で初登場。名セリフで、「男はタフでなければ生きてはいけない。優しくなくては生きている資格はない」が登場するのは『プレイバック』。「さよならを言うのは少し死ぬことだ」は『長いお別れ』。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」は『大いなる眠り』にて登場。)
問 11 モノクル(愛用者としては、トリスタン・ツァラ、カール・マルクス、オースティン・チェンバレン、フリッツ・ラング、アルフォンス・ドーデ)
問 12 安楽椅子探偵(安楽椅子探偵であるはずのプリンス・ザレスキーが現場に行って解決した唯一の事件は『S・S』)
問 13 『そして誰もいなくなった』(これまでに1億冊以上と史上最も多く売り上げた推理小説。「クローズド・サークル」の作品。元々、舞台となる島は「インディアン島」であったが、2010年の青木久恵訳クリスティー文庫版では、差別的な表現と言うことで改編され「兵隊島」となった。)
問 14 『虚無への供物』(執筆当初、「塔昌夫」名義であった。タイトルは、ポール・ヴァレリーの『失われた美酒』の一節からとられている。氷沼家で起こる密室殺人事件。)
問 15 柊茂(ひいらぎ・しげる、弁護士・衣笠智子と法廷で激論の真っ最中に好物の「赤かぶ漬物」をまき散らしてしまい、それ以降、「赤かぶ検事」と呼ばれるようになった。『疑わしきは罰せよ』が「赤かぶ検事」シリーズの第1作。作者の和久俊三自身は京都大学を卒業後、弁護士になっている。)
問 16 アイソラ(アイソラ市は、ニューヨーク市を90度右に倒した形状となっている。主人公はスティーブ・キャレラ二級刑事)

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いしい記念病院 副院長
森隆徳

学生時代、クイズ番組の出場経験があり、広島でクイズサークル「モミジQ楽部」を友人と立ち上げた。精神科医になり、元祖クイズドクターとしてテレビ番組への出場、自身の大会を開催するなどクイズ活動を行う傍ら、医療の中でクイズを使った活動を行い注目を集めている。

クイズに関するニュースやコラムの他、
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