よみもの|聞くトリビア(読む編)

自分の町の治安を知る簡単な方法は?
【朗読】あっという間に眠れる雑学【聞くトリビア】

『マグロの卵の大きさは○○○!?』

『コンセントの抜き差しは必ず右手で!?』

聞いているうちにすっかり夢の中な面白雑学動画!

驚きの雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。

 

フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともに、誰かに話したくなる雑学の数々をお楽しみください。


こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

一級河川・二級河川の一級・二級のランクには、川の規模は関係ない

一級河川と二級河川の違いは何かと聞かれると、多くの人は長さや流域面積といった規模の違いを想像されるかと思われますが、実はこれらの分類に規模は関係ありません。では、どのように分類されているのでしょうか。

これらは1965年に施行された河川法によって決められています。国土の保全や国民の経済にとって特に重要なものであると政令で指定されたものを「一級水系」と呼んでいますが、これに関わる川のうち、河川法によって管理する必要があり、国土交通大臣が指定したものが「一級河川」、そして一級水系以外の水系で公共の利害に重要な関係があるものに関わり、河川法によって管理する必要があって、都道府県知事が指定したものが「二級河川」です。

また、この他にも、一級、二級以外で市町村長が指定した「準用河川」というものがあり、それ以外の川は「普通河川」と呼ばれています。

現在、日本には3万以上の川があるそうですが、うち一級河川は1万4000ほど、二級河川はおよそ7000、すなわち日本を流れる川の半分以上が一級、二級河川というわけです。

「婚約指輪は給料の3カ月分」というしきたりは、ダイヤモンド会社の策略

婚約指輪の宣伝でよく「婚約指輪は給料の3カ月分」というキャッチコピーを聞いたことがあると思います。実際にその額を基準として婚約指輪を買う人も多かったことと思います。しかし、このしきたり、もともとはある会社がダイヤモンドを売るためのキャッチコピーに過ぎないものでした。

1970年代の日本では、婚約指輪を贈る人は結婚する人の50%とまだまだ少なく、特にダイヤモンドの婚約指輪となると、その中でも7%ほどしかありませんでした。そこでイギリスのデビアス社が日本にダイヤモンドの婚約指輪をどうしても買わせたいということで、さまざまな戦略を立てて実践していました。

そうした中、ひとつの問題が生じました。宝石店に「婚約指輪はいくらのものを買ったら良いのかわからない」という質問が多く寄せられたのです。そこでデビアスは、結納のときに新郎から新婦にわたす結納金の全国平均が25歳男性の給料の2、3カ月分であったことから、これをアピールしようということで考え出したのが、あのキャッチコピーでした。

われわれはまんまとその戦略に乗ってしまい、婚約指輪の価格の目安は給料の3カ月分であることが常識として植え付けられたのでした。

JR鶴見線の駅の名前は、人の名前に由来するものが多い

神奈川県を走るJR鶴見線の浅野駅、安善駅、武蔵白石駅、大川駅。これらの駅名に共通することは何かわかりますか。実はすべて人の名前からつけられた駅名なのです。

浅野駅は浅野財閥の総帥であった浅野総一郎から名付けられました。彼は大規模埋め立てにより京浜工業地帯を生み出したことや、鶴見線を創始したことで知られる人物です。安善駅は安田財閥を築き、京浜工業地帯の埋め立てを資金面でバックアップした安田善次郎から名付けられたもので、まさかの省略された名前でした。

武蔵白石駅は日本鋼管、現在のJFEグループの創業者で、後に鶴見臨港鉄道2代目社長となる白石元治郎が由来しています。なぜここだけ「武蔵」とつけられているかというと、すでに白石駅という駅が存在していたためでしょう。そして「大川駅」は草創期の王子製紙、現在の王子ホールディングの礎を築いた大川平三郎から命名されています。彼は浅野と協力して埋め立て事業を推し進めました。その功績が認められたものだと思われます。

これだけ紹介しただけでも、鶴見線にはかなり面白い歴史が詰まっている気がします。より深くひも解いてみると、もっと面白い事実にぶつかってくるかもしれませんね。

ワインをグラスに注いだ後にグラスを回す向きで、香りが変わる

ワインを飲む前にグラスを軽く回して香りを楽しむ人もいることでしょう。実は、グラスを回す向きを変えることで香りも変わるというのはご存知でしょうか。右回しすると香りは穏やかになり、左回しすると普段より香りが高まるそうです。

なぜこのようなことが起こるかというと、北半球の場合はワインを右に回すことは地球の自転と同じ方向に回すことになるため、ワインに負荷がかかりませんが、左に回すことは自転に対向するため、ワインに負荷がかかって強い香りになるとのこと。そのため、南半球の場合はすべて逆になり、左に回すと穏やか、右に回すと強い香りになるとのこと。

ただ、普通の人からするとその匂いの変化に気づくのは難しいかもしれません。一流のソムリエなど、鍛えられた鼻を持つ人が感じることができる、細かい違いのようです。

とはいえ、一度試してみる価値はありそうです。この違いに気づくことができれば、ソムリエになれる、かもしれませんよ。

マグロの卵の大きさは、わずか1mm

マグロといえば巨大な魚のイメージが強いと思われます。天然のものには3mに迫る体長、400kgを超える体重のものもいます。しかし、そんなマグロの卵ですが、わずか1mmほどで、孵化しても3mmほどしかありません。こんな小さい赤ちゃんが、これほどまでに巨大な魚へと成長するのですから驚きです。

というのも、マグロは非常に成長が早く、孵化してわずか3カ月ほどで500g、その1カ月後には1kg、そして1年ほどで8kgから10kgぐらいに成長します。そこから2年で30kg、3年で80kgと倍々ゲーム以上に体重が増えていき、数年かけてあのような体になっていきます。イワシやカツオなどの魚類や甲殻類などをエサにしていることから、その栄養が体中に行き渡って、それだけの成長を遂げているのかもしれません。

ちなみにマグロは一度に1500万粒の卵を産むそうです。しかしこれらの大半は他の魚に食べられたり、孵化しても食べることができず飢えて死ぬとのこと。マグロの世界はかなり生存競争は厳しいようです。

ドイツの国歌は、3番からしか歌われない

オリンピックなどのスポーツイベントでよく国歌が流されますが、ドイツの国歌はちょっと変わった形で流されていることを知っている人は少ないでしょう。実は1番、2番の歌詞は使われず、3番の歌詞が流れています。

ドイツの現在の国歌は『ドイツの歌』というもので、1797年に原曲が作られたにもかかわらず、正式なドイツの国歌として採用されたのはわずか30年ほど前のことです。3番の歌詞はかつて東西に分裂していたドイツの統一に対する思いや、ドイツという国に対する称賛が歌い込まれています。ここだけ聞くと素晴らしい国歌、他の国でもよく見られる国歌だと思うかもしれません。では、1番と2番の歌詞はどのようなものだったのでしょうか。

1番の歌詞は、ドイツの領土に関して歌っていますが、現在はオランダやイタリアを流れる川が登場し、歌うことでそれらの国から文句が出るかもということで歌われていません。原曲が作られた1797年当時は、ドイツ領だったからこそ成り立った歌詞というわけです。

2番の歌詞はというと、ドイツの女性、ドイツのワインなどを賛美する内容で、国歌として歌うことはあまり意味がないとされています。

結局、国歌としてちゃんと歌える部分が3番しかなかったということで、これのみが公式な国歌という扱いになっています。

平安時代、大根足は褒め言葉だった

他の人に向かって「大根足」なんて指摘すると、普通は怒られたりと、良いようには思われません。しかし、平安時代、この「大根足」が褒め言葉として使われていたと聞くと驚くのではないでしょうか。

平安時代に作られていた大根は今よりも大きくなく、むしろ細い形をしていました。つまり、当時の大根足とは細くて真っ白な足、すなわち美脚を表す言葉でした。そのため、女性を褒めたりするときに使われていたようです。

しかし、江戸時代になって大根は現在のように大きく、そして太くなってきました。そうなると大根のような足という表現が意味することも変わっていき、現在のような大きく、太い足というネガティブな意味合いで使われるようになっていったのです。

時代によって言葉の意味が変わるということはあることかもしれませんが、褒め言葉がいつの間にか悪口になってしまうというのは、珍しいパターンかもしれません。

自衛隊のカレーライスの隠し味は、コーヒー牛乳

自衛隊といえばカレーライスを連想する人も中にはいるでしょう。海上自衛隊でもカレーが名物になっていますし、災害のときの炊き出しにはカレーが多い気がします。そんな自衛隊のカレーですが、隠し味に珍しいものが使われています。

それは、なんとコーヒー牛乳です。水の代わりにコーヒー牛乳を使う感じで多めに入れていきます。作っている最中はその茶色い色がまるで味噌汁のようで、われわれが知っているカレーとは違うものに見えますが、カレールーなどを足していくことで、最終的にはちゃんとしたカレーになるとのこと。

なぜ、コーヒー牛乳を入れるかというと、自衛隊の隊員は訓練で疲れるため、終わった後にカロリーの高い食事を取る必要があります。そこでコーヒー牛乳などの甘いものを加えて、カロリーを調節しているというわけです。

しかし、こんなにコーヒー牛乳を入れると味はどうなるのかと思うかもしれませんが、確かに甘みは増すものの、見事にカレーとマッチし、コクがあってまろやかな味になるそうです。興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。

ライブハウスがワンドリンク制なのは、営業がしやすいため

音楽ライブなどが行われるライブハウスでは、ほとんどの所でチケット代とドリンク1杯分の料金を徴収する「ワンドリンク制」が取られています。純粋に音楽が聞きたいだけなのに、と思っている人にとってはこのワンドリンクは非常に迷惑かもしれません。しかし、ライブハウスを営業するにあたって、このワンドリンク制は非常に重要な役割を果たしています。

ライブハウスは運営するにあたって「興行場営業許可」を取得するか、もしくは「特定遊興飲食店許可」と「飲食店許可」の2つの許可を得る必要があります。この「興行場」とは演劇や音楽などを見せたり聞かせたりする施設のことで、本来のライブハウスはこちらのほうになりますが、建築や改築にあたり建物の設備基準がかなり細かく定められているため、こちらの許可を得るのは非常に難しいようです。

それに対し「特定遊興飲食店」は、お酒などを提供する店ですが、営業者がお客さんに対して音楽などで楽しませることができます。こちらだと許可が降りやすいため、多くのライブハウスは「特定遊興飲食店許可」と「飲食店許可」の2つを取って営業しています。

つまり、ワンドリンク制とは、飲食店という体で営業するための言い訳の手段だったというわけです。

ラスベガスのホテルの窓は開かない

ギャンブルの街、ラスベガス。多くの観光客がカジノに入り浸り、一攫千金を狙ってルーレットやスロットなどに勤しんでいます。そんなラスベガスのホテルに泊まった人はお気づきかもしれませんが、ここのホテルでは窓が開かず、バルコニーもありません。それはなぜでしょうか。

一説には、カジノで負けた人が破産したショックで飛び降り自殺を防ぐためであるという話がありますが、実は違うようです。というのもホテルの多くは窓拭きを人の手に頼らず、全自動で行うシステムになっていて、もし、作業中に窓を開けられると窓拭きができなくなってしまいます。また、窓を開けっ放しにされると空調の電気代がかさんでしまいます。それらを防ぐために開かないようになっているとのこと。

バルコニーがないのは、お客さんが夜景を見ながら部屋をくつろぐとホテル側も儲からないので、バルコニーを無くすことで、少しでもお客さんにカジノフロアに向かってもらいたいという狙いがあるそうです。

お客さんのことを考えてというわけではなく、あくまでホテル側の事情だというわけです。

「パラリンピック」という名前は、日本でつけられた

オリンピックと同じ年に開催される、障がい者のためのスポーツ大会「パラリンピック」。第1回が開催されたのは1960年、同年に夏季オリンピックの舞台となったローマで開催されました。そのときの名前はパラリンピックの原点となる大会が開催されたロンドンの病院の名前から「国際ストーク・マンデビル大会」と呼ばれていました。

その4年後の1964年、夏季オリンピックの開催地、東京で第2回が開かれました。当初はローマと同じく、国際ストーク・マンデビル大会という名前で開催されましたが、その大会では「パラプレジア」というある種の障がいを表す言葉と「オリンピック」の2つの英単語の合成語「パラリンピック」が愛称となりました。

後の1985年、IOC、国際オリンピック委員会の尽力によりこの「パラリンピック」という愛称が大会の正式な名前になり、1988年のソウル大会から使われるようになり、同時に過去に開催されていた大会も「パラリンピック」の名称でまとめられることとなりました。

ちなみにローマの第1回大会で400人だった参加人数は、2021年の東京大会ではおよそ4400人と11倍にもなりました。今後もさらにその規模は拡大していくのではないでしょうか。

天皇陛下は、パスポートを持っていない

われわれが海外に行くときはパスポートが必需品ですが、実は天皇陛下はパスポートを必要としません。

というのも、天皇陛下をはじめとする皇室の方々は戸籍をもっておらず、「皇統譜」と呼ばれる独自の戸籍のようなものにさまざまなことが記載されているからで、パスポートを作る時には必ず戸籍が必要になりますが、その戸籍がないため、皇室の人は作ることができないというわけです。

では、どのようにして海外に出るかというと、実は国際的な慣例として、各国を代表する元首についてはパスポートがなくても他の国へ行くことができるようになっています。日本の法律では国家元首は定められていませんが、国際的に天皇陛下と皇后陛下が元首であると考えられているため、特例となっています。

また、他の皇室の方々の場合は特例が通用しないため、他国に訪問する場合はその都度、一度きりのパスポートが発行されるそうです。

童謡『森のくまさん』の原曲では、クマが人間を襲ってくる

童謡『森のくまさん』。森で出会ったクマがお嬢さんの落としたイヤリングを拾って追っかけてきて、最後はお嬢さんとクマが一緒に歌うという、ほのぼのとした内容の歌です。もともとこの歌はアメリカ民謡ですが、実はその英語の歌詞が怖いものだったりします。

この曲のアメリカでのタイトルは『The Other Day, I Met a Bear』で、その内容はというと、森の中で大きなクマと出会った男性が逃げるという展開ですが、途中クマが「逃げなくていいの?銃、持ってないんでしょ?」と問いかけてきて、それを聞いた男性が逃げるのをさらに追っかけるという、クマが男性をもてあそんでいるような恐ろしいストーリーとなっています。男性は途中で木の枝を見つけて、そこになんとか飛び移って、クマをやり過ごしました。お嬢さんとクマが一緒に歌うようなハッピーエンドとはまったく違います。

また、アメリカのこの原曲にはさらにもととなる歌があるらしく、その歌詞では、男性がクマと再び出会うとありますが、そのときはクマはリビングの床の敷物となっています。結局クマは殺されてしまったというわけです。日本の歌詞を知ってクマに親近感を抱いていた人にとってはショックな内容かもしれません。

千手観音は手だけでなく、目の数も多い

お寺などに大切に安置されている千手観音像。見たことがある人はその手の多さに驚くことでしょう。実はそんな千手観音は、手と同様に目の数も非常に多いことはご存知でしょうか。

とは言われても、千手観音には目は2つしかないと思うことでしょう。それもそのはず、顔には目は2つしかありません。実は千手観音の目は顔以外にもあります。どこにあるのかというと、千の手のひらにひとつずつ存在します。これは困っている人をくまなく探すという目的でつけられているものだそうです。そのため、千手観音には「千手千眼観自在菩薩(せんじゅせんげんかんじざいぼさつ)」という別名があります。

ちなみに千手観音像の腕を数えてみると、とても千本には足りません。実は千手観音像の実際の腕の数は胸の前で合掌している2本と体の周囲に広がる40本の計42本です。というのも、合掌している手を除いた40本の腕、それぞれ1本1本に25の世界を救う力があると言われているため、40本掛ける25の力、計千本分のパワーがあるということで、千手観音と呼ばれています。

おみくじには、大吉より上のランクがある

お寺や神社に行ったらおみくじを引く人も多いのではないでしょうか。大吉が出ると嬉しくなったりするものです。ところが、中には大吉を超える結果が出るおみくじがあります。

それが「大大吉」というもので、当然すべての寺や神社にあるわけではありません。有名どころでは東京の靖国神社や京都の伏見稲荷大社にあるおみくじで出ることがあります。特に伏見稲荷大社では出る確率も高いため、多くの人がSNSなどにアップしているようです。また神奈川県の寒川(さむかわ)神社のおみくじで出る大大吉は金色に輝いていて、こちらもSNSなどにあげると映えそうなものとなっています。

他にもいろいろなお寺や神社のおみくじで「大大吉」が出たという報告がされています。当然「大吉」が出るより確率は低いのですが、人生で一度は出してみたいものですね。

黒塗りのピアノは、日本から広まった

日本で見られるピアノのほとんどが黒く塗られているものでしょう。しかし欧米では木目調のものも存在します。実は黒塗りのピアノは日本で作られました。

当初、日本に持ち込まれたピアノは木目調でしたが、欧米に比べて湿気が多い日本では木目仕上げのものは環境的に適しませんでした。そこで日本の気候に適した漆塗りを施すことで湿気に対応できるようにしました。また漆を塗ることで高級感が一層高まり、多くの人に喜ばれたそうです。

また、木目のピアノだと、組み立てるときに模様を合わせないといけません。そうなるとコストも手間もともにかかってしまい、大量生産できません。漆も同様に手間はかかっていましたが、後に漆に変わるポリエステルなどによる黒い塗料が開発されたことで、大量生産できるようになり、日本では黒いピアノが主流になったというわけです。

後に黒いピアノは輸出されるようになり、世界中に広がっていきます。日本の伝統技術が世界のスタンダードになっていったというのは、やはりうれしいものですね。

イタリアのオペラの劇場には、専属の歯医者がいる

オペラ歌手の職業病はご存知でしょうか。それは意外なことに虫歯。彼らが歌うときの声の量は凄まじいものがあります。その声で前歯などが抜け落ちることもあるのだそうです。そんなハードな訓練を重ねることで歯に衝撃を与え続けるオペラ歌手の歯は、どんどんもろくなってしまい、虫歯になりやすくなってしまうというわけです。

そんな彼らのためにオペラの本場イタリアでは、劇場つきの専属の歯医者さんが働いています。本番直前になって歯が抜け落ちてしまうと、歌唱の際の影響は甚大です。そんな緊急事態に応急処置をして、彼らの舞台を支える歯医者さん。オペラを国の大切な文化として考えているイタリアならではのエピソードなのかもしれません。

ちなみに、オペラ歌手の虫歯、イタリアでは労働災害に認定されているそうです。

コンビニを見ると、その街の治安がわかる

もし、あなたが新しい街へと引っ越したいと思ったとき、その街のコンビニを見てください。そうするとその街の治安レベルがわかるそうです。

たとえばコンビニのトイレ、貸し出していないところもありますが、そういう店が多い地域は治安はあまり期待できません。商品を万引きしたり備品を盗む人はトイレでその品をかばんに入れたりと、どうしても利用しがちです。そのためトイレ自体を使えなくしているコンビニもあるため、治安は期待薄というわけです。

また、ゴミ箱が店内にあるコンビニもあまり期待できないとのこと。治安が悪いと、家庭ゴミの不法投棄など、ゴミ捨てのマナーに悩まされる可能性が高いそうで、外にゴミ箱を置いて家庭ゴミでいっぱいなることを防ぐために、必然的に店内に入れることになります。これまた、治安を期待できません。

あと、雑誌を売るスペースに女性向け雑誌が置かれていることも重要な指標になるようです。つまり、そのような店は女性客が安心して来店していることになります。

新しい街に引っ越すことを考えている人は、以上のことをちゃんとチェックしてから、住む地域を決めたほうが良いでしょう。

初代ウォークマンには、カップルで楽しめる機能がついていた

1979年に発売された、携帯型ステレオカセットプレーヤー、ウォークマン。現在ではiPhoneなどのスマートフォンで音楽が聞くことができるため、以前ほどヒットはしてませんが、デジタル化して根強く販売し続けています。そんなウォークマン、初代モデルを見てみると、非常に面白い機能がつけられています。

そのヘッドフォンの端子部分を見ると「GUYS & DOLLS」と端子が2つ用意されています。これは当時のウォークマンは1人で楽しむだけではなく、カップルや友達と一緒に音楽を共有すべきではないかという思いから、それぞれがヘッドフォンをつなげられるようにしていたそうです。また、音楽を聴いている最中でも会話できるように「ホットラインボタン」という、押すと音楽の音量が下がってマイクで周囲の音を拾うことができる機能もありました。

ちなみにこの機能、ソニーの創業者のひとり、盛田昭夫の発案でした。彼のみんなに楽しんでもらいたいという気持ちが、ウォークマンの世界的なヒットにつながったのかもしれません。

童話『シンデレラ』の原作では、シンデレラの姉は最後、失明している

不幸だった少女が魔法使いの力で王子様に見初められる『シンデレラ』。そのロマンチックなストーリーに憧れた人も多いのではないでしょうか。しかし実際の原作では、そんなロマンチックな設定をぶち壊す、恐ろしい内容となっています。

私たちが良く知る『シンデレラ』はグリム童話の話を原作としていますが、そこでは靴を忘れたシンデレラを探すために、王子が城の役人に命じて、忘れた靴を女性たちに履かせてぴったりなサイズの人を探します。シンデレラの義理の姉たちも履きますが、当然サイズは合いません。そこでシンデレラの継母は、どうしても王子と結婚させたいという思いから、姉たちのつま先やかかとを切断して靴を履かせようとします。が、当然そんなことをしてもバレてしまいます。そこでシンデレラの登場。靴もぴったり合い、みごと王子と結婚することができました。

そんなシンデレラにあやかって、継母たちは自分たちもお城に住まわせてもらおうとシンデレラに持ちかけますが断られます。そして彼女たちはバチが当たったのか、鳥に目をつぶされて目が見えなくなってしまい、話は終わります。

ディズニーなどの『シンデレラ』しか知らない人は、原作はあまり読まないほうが良いのかもしれません。

ルネサンス絵画の多くには、ハエが描かれている

14世紀から16世紀頃のヨーロッパで広がった文化、ルネサンス。この時代の絵画作品を美術館で見る機会もあることと思います。当時の絵画の世界ではある物を作品に描きこむことが流行していたことがありました。そのある物とは、昆虫のハエです。

当時の絵画は従来までの抽象的な表現から、リアルなものを描く写実的な表現を取り入れるようになっていきました。そこで、多くの画家は自分の芸術的技術を見せつけるために、わざと複雑なものや細かいものを好んで描いていたそうです。その代表的なものがハエでした。画家たちは、ハエをあえて描きこむことで、自身の腕前を見せると同時に、よりリアリティを高める効果を狙いました。

また、同時にハエは死や悪魔を連想させる不吉なものとして考えられていました。そのことからキリストの受難を表現するために、キリストと一緒に描くこともあったそうです。

もし、今度ルネサンス期の絵画を鑑賞する機会があれば、ハエが描かれているかどうか、確認してみてください。何かしら面白い発見ができるかもしれません。

シェイクスピアのお墓には、呪いの言葉が刻まれている

『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』などの作品で知られる劇作家シェイクスピア。彼ほどさまざまな伝説が残る人物もいないかもしれません。そんな彼のお墓には非常に恐ろしい一文が刻まれていて、彼の伝説に箔をつけています。

その一文とは「わが骨を動かす者に呪いあれ」というもので、少しでも墓を動かす者がいれば、そいつに強い呪いをかけるぞというシェイクスピアの強い思いがこの中に表れています。

そんなお墓ですが、2008年に老朽化が進んだことから改修工事が行われました。その際、「呪い」がかからないようにと墓碑自体を壊すことなく、また、墓の下に降りてシェイクスピアの遺体を移動させることもなく改修工事を行ったとのこと。関係者は「これで呪いがかかることはないはずだ」と主張しており、実際に現在もその呪いは何も起こっていないようです。

旅行先で雨が降るとお金がもらえる保険がある

旅先などで雨が降って一日が台無しになった、そんな経験がある人は少なからずいるのでないでしょうか。実はそんな人に向けて「お天気保険」なるものが存在します。

これは旅行先で一定時間雨が降り続けた場合、代金の一部または全額が戻ってくる保険で、2006年の保険業法改正により誕生しました。

加入プランは保険会社により異なり、保険料は500円から1500円程度で、プランによっては旅行代金の何パーセントかになっていることもあります。旅行先の気象庁のアメダスで、指定した時間がすべて雨ということが確認されば、代金が返金されます。ただし、指定時間のうち1時間でも雨と判定されなかった場合は返金されない、ちょっとシビアなものとなっています。また、お金が戻ってくるとしても、すぐにではなく、場合によっては宿泊日から2カ月以上かかる場合もあるそうです。

とはいえ、雨で何もできなかったのに、お金だけ払わないといけないことを考えると、かなりお得な保険なのかもしれません。興味がある人は検討されてはいかがでしょうか。

餃子の形はお金がモチーフ

代表的な中国料理のひとつ餃子。ラーメンのお供でも単品でも、多くの人に好まれている料理です。本場では水餃子が一般的ですが、日本で大半の方がイメージするのはご飯と食べやすい焼き餃子です。

さて、これの三日月型の由来はご存じでしょうか。それは「元宝」。「馬蹄銀」ともいいますが、元から清にかけて流通していた貨幣です。お金の形をモチーフにしていることから想像できる通り、縁起の良い食べ物とされています。たくさん食べると金運が上がるとし、北部では大晦日に食べる風習もあります。

ちなみに、日本の餃子はひだが多くありますが、元々はあまりなく、本当にお金のような形だったそうです。年越し蕎麦に飽きた方は年末に年越し餃子を作ってみてください。

今治市の祭では、一人相撲を取る儀式がある

「一人相撲」という言葉があります。相手がいないのに一人で頑張って、結果失敗したりすることを言いますが、これは単にもののたとえで、実際に一人で相撲を取ることなんてないだろうと思いきや、愛媛県今治市大三島にある大山祇(おおやまづみ)神社では、誰も相手がいないのに一人で相撲を取るという神事が行われています。

これは旧暦5月5日の御田植祭と、旧暦9月9日の抜穂祭(ぬいぼさい)の中で披露されるもので、もともと神社の神様を慰めて五穀豊穣に感謝するという習わしと、もともと大三島出身の関取や行事さんが多く、相撲が盛んだったことから、それが結びついて生まれたものだそうです。

一人相撲は人間の力士と精霊が戦う形で行われます。精霊と必死に戦う力士の姿は一見滑稽かもしれませんが、まるでそこに精霊がいるような見事な戦いぶりに目が持っていかれます。この取り組みは3本勝負で行われ、結果2勝1敗で精霊が勝つことになっています。精霊が勝つことで田んぼに恵みがもたらされるとのこと。

ユニークでありながら、ちゃんとした神事でもあるこの一人相撲、タイミングが良ければちょっと見てみたい気もします。

宇宙開発に、折り紙の技術が応用されている

宇宙で用いられる技術は、現在地球上で考えられている技術の中でも最先端のものが使われていますが、実はその中に、日本古来の遊び、折り紙がヒントになって生まれたというものがあります。それが、太陽電池などの折りたたみ技術です。

これは、東京大学の三浦公亮(みうら・こうりょう)名誉教授が考案した「ミウラ折り」というもので、折目をうまくつけることでその物自体を非常にコンパクトにまとめることができ、また折りたたんだ端っこを引っ張るだけで、簡単に全体を広げることができます。

1995年、日本の科学衛星「宇宙実験・観測フリーフライヤ」の太陽電池の収納にミウラ折りが採用され、大きな成果を上げました。それに注目したNASA、アメリカ航空宇宙局が取り入れ、現在、宇宙開発になくてはならない技術となっています。

まさか、われわれにとっておなじみの折り紙が、はるか遠い宇宙で役立っているだなんて驚きの事実ですね。

とうもろこしのひげの本数と、粒の数は同じ

とうもろこしを調理するときに邪魔になるあのひげ。無くなってくれたら嬉しいと思う人も多いでしょう。実はあのヒゲ、調べてみると非常に面白い事実がわかります。

実はあのヒゲの本数、とうもろこしの粒の数と同じです。というのも、あのヒゲ、正式には「絹糸」と呼ばれるものですが、その正体はとうもろこしのめしべに当たるもので、この絹糸は粒ひとつひとつから生えているため、粒と本数が同じというわけです。ちなみにこの毛の本数、とうもろこし1つにつき、およそ600本生えています。すなわち、粒も600個ほどというわけです。また絹糸は受精が完了すると切れてしまいますが、受精できないと1mにも伸びるそうです。

逆におしべはどこにあるかというと、実ではなく、茎のてっぺんにあり、そこから花粉が落ちてくる形でめしべに受粉します。

というわけで、あのひげはとうもろこしにとって無くてはならない存在なので、あまり邪魔者扱いしないであげてください。

V字型のパトカーのライトがあるのは、横から見やすいから

パトカーの上についているパトランプ。以前は、ライトが1つだけの小型のものが多くありましたが、現在では横長のものや、上から見るとブーメランのようなV字型のものが増えてきています。なぜこのように変化してきたのでしょうか。

それは周囲の車にパトカーが緊急で通ることを知らせやすくするためで、当初は交通量の多いアメリカで使われていたパトランプをヒントに、より周囲にわかりやすくするための横長タイプのものが開発され、多くのパトカーで採用されるようになりました。しかし、この横長タイプ、真横から見るとあまり目立つことがないことがわかりました。そうなると、赤信号で交差点に突入する場合に危険が生じてしまいます。そこで導入されたのがV字型のパトランプです。この形だと真横からでもちゃんと見ることができます。また、横長のものより風の抵抗を受けにくいということもあり、パトカーの燃費の向上にも貢献しているというわけです。

V字型パトランプは警察からだけでなく、さまざまなところから高評価を受け、優れたデザインの製品に贈られる「グッドデザイン賞」も受賞しています。今後はV字型パトランプを積んだパトカーが主流になっていくと思われます。

「オムレツ」とは、もともと「ナイフの刃」という意味の言葉だった

卵料理のオムレツ、朝食などで食べている人も多いのではないでしょうか。この「オムレツ」という名前、実は「ナイフの刃」という意味の言葉が語源だと聞くとちょっとびっくりします。

もともと「オムレツ」という言葉はラテン語の「ラミナ」という言葉に由来します。これは「薄い金属板」という意味があり、「ラミネート」の語源でもあります。この「ラミナ」が「剣」や「刀の刃」を意味する「ルメーレ」という言葉になり、それが時代とともに「アリュメット」、「アメレット」という単語に変化していきました。

この頃にはオムレツという料理は誕生していました。その形が刀の刃に似ていることから、「卵のアメレット」という意味の「オウフモレット」と呼ばれるようになり、最終的に現在の「オムレツ」という名称になりました。

プリンはもともと、甘い食べ物ではなかった

プリンと聞くと、私たちはデザートとしてのイメージが強いかもしれません。実際、スーパーやコンビニなどでもプッチンプリンをはじめとするデザートとしてのプリンしか並んでいません。しかし、もともとプリンとは、デザートではなくひとつのメインディッシュとして出された、甘くないものでした。

プリンを最初に作ったのはイギリスの船乗りだと伝えられています。船乗りたちは航海中、船にある少ない量の食材をうまく使って調理しないといけません。同時に、料理後に余った肉や野菜の処理にも悩まされていたようです。そこで、余った肉や野菜を捨てるのではなく、卵と一緒に蒸して固めて作ったのがプリンの始まりです。形は現在のプリンに近いものですが、決して甘いものではありませんでした。

そしてそのプリンは、船乗りだけでなく、イギリス国民全体に伝わりましたが、その際に肉や野菜の代わりにフルーツやパンなどを具材にすることで甘いプリンが誕生し、次第にこちらのほうが主流になっていきました。

建築家アントニオ・ガウディは、断食で死にかけたことがある

サグラダ・ファミリア教会の設計で知られるスペインの建築家、アントニオ・ガウディ。彼はかつて宗教上の理由で断食を行い、死にかけたことがあります。

ガウディはもともと無宗教でしたが、サグラダ・ファミリア教会の建築に関わっていくうちにカトリックに傾倒、熱心な信者となっていきました。そして1894年、ガウディが42歳のときに「四旬節」と呼ばれる修行に入ります。これは40日間一切食べ物を口にしないというカトリック修行の中でもっとも厳しいもので、中には死ぬ人もいるそうです。

ガウディは、それまで無宗教だったために宗教の批判を行っていましたが、そんな自分を悔い改めて、カトリックに対して向き合いたいという気持ちが強くあったために、この修行に入りました。しかし、やはり40日間の断食はかなり厳しいもので、ガウディの体はどんどん弱っていきます。そんな中、ガウディがもっとも信頼しているカトリック神父が、「あなたの使命はサグラダ・ファミリア教会を建築することで、断食で死ぬことはない」と告げたことから、ガウディは目を覚まし、断食をストップして、再び教会の建築に取り掛かかりました。

彼がこの時亡くなっていたら、サグラダ・ファミリア教会も現在のような形になっていなかったかもしれません。

毎年8月、使い古したハサミをとむらう、ハサミ供養が行われている

毎年8月3日は「はさみの日」という記念日です。これは8と3を「はさみ」と読む語呂合わせから、1977年に美容家で、国際美容協会会長でもあった山野愛子の提唱により決まりました。実はこの日に東京都港区にある大本山増上寺に建立された「聖鋏観音塚(せいはさみかんのんづか)」というところで「ハサミ供養」なる行事が行われます。

この聖鋏観音、先程名前を挙げた山野愛子の依頼によって建立されたもので、美容をはじめとするハサミに関わるすべての人々のより所、お守りになるようにという願いが込められています。そんな観音のところに、毎年8月3日、さまざまなハサミに関する職業の人が訪れ、使い古したハサミを塚に納めて、供養法要が行われます。

もし、ハサミを使う仕事をしている人は感謝の意味を込めて、一度訪れてみるのも良いかもしれません。

コンセントの抜き差しは、右手でやったほうが良い

家で家電などのプラグをコンセントに差し込むとき、どうやって差し込むかを意識している人は少ないのではないでしょうか。実は絶対に右手で抜き差ししたほうが安全です。

というのも多くの人の心臓は体の左側に位置します。もし左手で抜き差したときになんらかの原因で感電してしまったとき、左手と心臓の距離が近いため、大変危険だからです。感電死の80%以上が体の左側、特に左手から心臓への感電が原因とされています。まれに心臓の位置が左右逆という人もいますが、そういう人でなければ、プラグは右手で差し込むようにしたほうが良いでしょう。

ちなみにコンセントの穴、右側より左側の穴のほうが大きいのはご存知でしょうか。よく見るとわずかに左の穴のほうが縦長です。一度じっくり観察してみると、面白いかもしれません。

アニメ『ONE PIECE』のサンジは、アメリカではタバコの代わりにキャンディをくわえている

漫画『ONE PIECE』のサンジといえば、ヘビースモーカーなキャラクターとしておなじみでしょう。いつもタバコをくわえている姿が描かれています。そんなサンジですが、アニメの海外版ではタバコを吸わず、棒についた飴玉をいつも舐めています。なぜこのようになっているのでしょうか。

というのも、海外ではアニメの放送に対する規制ラインが日本よりもはるかに厳しく、たとえフィクションでもタバコを吸っている姿は見せてはいけないということになってるため、タバコの代わりに飴玉を使っています。

また、子どもたちに対してタバコを吸っている姿が悪影響を与えるということもあります。子どもたちはよくアニメキャラクターの真似をします。『ONE PIECE』は世界的に大ヒットしている作品であるため、その影響力はかなりのものだとされているため、作品自体に文句が言われないように、飴玉に換えたと言われています。

他にも女性キャラの露出が少なかったり、残酷な描写も優しく描かれたりと、海外ならではの表現で放送されているようです。日本のファンとしては、少し寂しい限りですね。

老眼を治す薬がある

老眼というのは、ある程度年齢がいった人にとっては避けられない悩みかもしれません。今まで読めていた細かい文字がまったく読めなくなったり、暗いところが見えにくくなったり、そうなったときのショックは大きいものです。そんな老眼の人に朗報があります。なんと老眼を治す薬が2021年にアメリカで承認を受けました。

アラガンという会社が開発したこの薬は、ミカン科の植物から得られるピロカルピンという物質を使ったものです。このピロカルピンの成分を含んだ薬を40歳から55歳の男女の目に点眼したところ、早い人は15分ほどで老眼が改善し、最大6時間ほど効果が続いたそうです。

「ブイティ」と名付けられたこの薬の価格は、続けて使用する場合、1カ月あたりおよそ80ドル、日本円で1万2000円ほどだそう。日本での認可はまだ先でしょうが、日本でも流通するようになれば、今後、老眼鏡がいらない世界が来るかもしれません。

1950年代、魚肉ソーセージの宣伝カーが走り回っていた

戦後に誕生しロングセラーとなった魚肉ソーセージ。国民のタンパク質不足解消を目的に開発され、現在も多くの人に愛されています。そんな魚肉ソーセージ、大洋漁業、現在のマルハニチロは「フィッシュソーセージ」という名前で1953年と結構早いうちから販売していましたが、発売後数年間はなかなか販売量を増やすことができませんでした。そんな中、大洋漁業は、ある変わった手段で消費者に宣伝してヒットへと導いたそうです。

それが、「フィッシュソーセージ」の広告を全体に貼り付けた宣伝カーでした。今でいうラッピングバスなどのはしりみたいな存在です。社員がこの車に乗って町中を走り抜け、フィッシュソーセージの存在を世間に知らせていました。また同時に、魚肉ソーセージを使った料理講習会を全国で開催、講師が乗ってくる車も当然この宣伝カーという凝りようでした。

当初、魚肉ソーセージに対し、消費者は「かまぼことも普通のソーセージとも違う中途半端な商品」と思われていましたが、このような地道な宣伝活動の結果、悪いイメージは払拭されていき、フィッシュソーセージはヒット商品になりました。

船の大きさの単位「トン」は、酒樽を叩いたときの音

物を叩いたとき、「トントン」といった音が出ると思います。実は船の大きさの単位の「トン」は、この音が由来です。

「トン」という単位が誕生したのは15世紀頃のフランスで、当時ワインの輸送に船を使っていました。そのワインの酒樽をいくつ積むことができるかで船の大きさを表していました。このとき、そのスケールをはかるときに何か便利な単位はないかということで使い始めたのが「トン」です。酒樽を数えるときにひとつひとつ叩き、「トン」と音が鳴ったことから名前がつけられました。

当時は酒樽1つが1トンと数えられていて、船に10個乗せることができれば10トン、100個乗るなら100トンと、これ自体が船の大きさの単位として表されるようになりました。後にこの樽の容積や重さを基準として、現在使われている容積トン、重量トンといった船の世界で使われる単位へと変わっていきました。また、重さの単位として使われているトンはこの重量トンが由来です。

相模原市の山の中腹には、巨大なラブレターが置かれている

神奈川県相模原市にある、中央自動車道の藤野パーキングエリア。ここから歩いて7分ほどのところにある「藤野観光案内所ふじのね」から山の中腹を見てると、不思議なものを発見できます。それは森の中にある巨大なラブレターです。

これは相模原市在住の作家さんによる野外アート作品『緑のラブレター』というもので、1989年に自然から人間へのメッセージをテーマに作成されました。当時、藤野地区ではまちづくりの一環として「ふるさと芸術村構想」というプロジェクトがはじまったことも、この作品の誕生に大きく関わっていたと思われます。

このラブレター、2015年末から2016年3月までの間、中が開封されたことがあります。そこにはなぜか数字の「5」が大きく描かれていました。これは、藤野地区がある相模原市緑区が誕生して5周年を記念して開封されたため、5周年の「5」の文字が描かれていたそうです。

このラブレター、観光案内所に行かなくても、中央自動車道の下り線を走っていると、一瞬だけ見ることができます。余裕があればちらっと見てみてはいかがでしょうか。じっくり見たい人はパーキングエリアに降りて見ると良いでしょう。

日本初のハンバーガーチェーンは、マクドナルドではない

ファーストフードチェーンの代表格であるマクドナルド。ハンバーガーといえばマクドナルドというイメージが皆さんにもあるでしょう。そうなると日本で初めてのハンバーガーチェーンもマクドナルドである、と思いがちですが、実は違います。ではどこが日本初でしょか。

実は、1970年に東京・町田にオープンした「ドムドムハンバーガー」が日本初のハンバーガーチェーンです。

もともと、マクドナルドがドムドムハンバーガーよりも早く出店する計画でしたが、共同出資を持ち込んだダイエーとの契約がうまくいかず、立ち消えになりました。そこでダイエーが独自のハンバーガーチェーンを立ち上げることとなり、その結果誕生したのがドムドムハンバーガーです。マクドナルドはドムドム開店の1年後の1971年、銀座にオープンしています。

しかし、一時は全国に多数の店舗を持っていたドムドムハンバーガーでしたが、残念ながら親会社のダイエーグループが業務不振に陥り、2017年には別企業に売却されたことから、現在は店舗数が少なくなりました。ただ、変わり種ハンバーガーを発売するなどして、一部で根強い人気があります。今後再び、全国で店舗を見かける日が来ることを願わずにはいられません。

メガネの鼻あてを発明したのは、日本人

メガネがずり落ちないようにするための鼻パッド。掛け心地にも関わるため、メガネにとって重要なパーツです。そんな鼻パッド。当初、海外で開発されていたメガネには存在しませんでした。鼻パッドは日本で誕生したパーツです。

17世紀にヨーロッパで使われていたメガネは、レンズに紐をつけて、その紐を耳にかけるタイプのものでした。もちろん鼻パッドなんてついていません。欧米人は日本人に比べて鼻が高く、パッドなんてつける必要がなかったからです。その後、このタイプのメガネが日本に伝わったとき、鼻の低い日本人では、そのままだとレンズの位置が低く、非常に使い心地が悪かったため、鼻パッドがつけられました。

これにより、メガネのレンズはちょうどいい位置に固定されるようになったため、世界でも評判となり、現在ではどこの国のメガネにも採用されています。あの鼻パッドは、海外から見るところの逆輸入という形で伝わったというわけです。

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