よみもの|コラム|モミジDr.のリカバリー日記
vol.191

モミジ院長のリカバリー日記第191回「○○周年」

今週は「周年問題」ということで、問題作成のリサーチのために区切りの良い年代を片端から見て歩いた。そして、ふと「100年前」の世界はいったいどんな感じだったのだろう、と思い、少しご案内してみたい。

100年前は西暦で言えば「1922年」、年号で言えば「大正11年」である。

僕の祖母が明治45年生まれだったので、大正11年は祖母にとって小学5年生の時代である。祖母はいったいどんな小学生生活を送っていたのだろう。

日本では高橋是清内閣に代わり、加藤友三郎内閣になった年である。第一次世界大戦後、ロシア革命に対する干渉戦争の一環として日本も「シベリア出兵・撤退」を行っている。1918年~1920年にかけて「スペイン風邪」が世界的に流行り、多くの命を奪った。1922年はそれが終焉を迎え、少し世の中が安堵した時代だったのかもしれない。しかし、安堵できたのはほんのつかの間であった。翌年の1923年に日本では「関東大震災」が起きた。1926年に大正時代は終わり昭和の幕開けとなるが、その後の世界は1929年の世界恐慌に始まり世界的な経済危機に見舞われ、満州事変、日中戦争、第二次世界大戦、太平洋戦争としだいに戦争一色となっていったのである。

もちろん1922年の時点で先の未来は見えないのだが、祖母は大変な時代を生き抜いたのだなぁと思った。生前にもっと話がしたかった。

それに比べると、私の育った時代は戦争の危機感は乏しい。「米ソ対立」、「湾岸戦争」「同時多発テロ」「米中対立」「北朝鮮問題」など世界的には緊張状態は続いているのだが、この感覚は日本人特有なのかもしれない。

今も「コロナ」の問題は続いているし、これからもっと強い感染症も出てくるかもしれない。終末時計は現在「100秒」のようだ。歴史を紐解きながら、ときどき現在の状況を見つめることも大切だなと感じた。

 

テーマ問題「〇〇周年(2022年)②」

 

問題 9  没後30周年を迎える漫画家で、『いじわるばあさん』『サザエさん』の作者として知られるのは?

問題10 生誕80周年を迎えるプロボクサーで、そのスタイルは『蝶のように舞い、蜂のように刺す』と言われ、アントニオ猪木との異種格闘技戦でも有名なのは?

問題11 フロプシー、モプシー、カトンテールという妹たちがいる、生誕120周年を迎えるビアトリクス・ポターがうんだウサギのキャラクターといえば?

問題12 没後40周年を迎えるハリウッド女優で、のちにモナコ公国のレーニエ3世の妃となったことで知られるのは?

問題13 没後40周年を迎える歌手・女優で、美空ひばり、雪村いづみとともに「三人娘」と呼ばれていたのは?

問題14 没後80周年を迎える日本の詩人で、『ペチカ』『この道』『からたちの花』などの代表作があるのは?

問題15 生誕100周年を迎える切り絵作家で、『花火』『桜島』などの作品で知られ、「日本のゴッホ」と呼ばれたのは?

問題16 100年前の1922年にウォレス夫妻によって創刊されたアメリカの月刊総合雑誌で、2009年までアメリカで最も発行部数が多いことで知られているのは?

 

正解【〇〇周年(2022年)②】

問  9  長谷川町子(はせがわ・まちこ、日本で初めての女性プロ漫画家と言われる。「夕刊フクニチ」で『サザエさん』を連載)

問 10 モハメド・アリ(本名「カシアス・マーセラス・クレイ・ジュニア」、ケンタッキー州ルイビル出身、ローマ五輪ライトヘビー級金メダリスト、1964年、ソニー・リストンを下し、ヘビー級チャンピオンとなる。ジョージ・フォアマンとの「キンシャサの奇跡」)

問 11  ピーター・ラビット(マグレガーさんの農場でいたずらをする)

問 12  グレース・ケリー(気品に満ちた美貌は「クール・ビューティー」と称された。父のジョン・ブレンダン・ケリーはボート競技の選手で、アントワープ五輪の金メダリスト、『喝采』でアカデミー主演女優賞受賞)

問 13  江利チエミ(えり・ちえみ、本名「久保智恵美」、『テネシーワルツ』でメジャーデビューした。その後、三人娘として活躍し、『サザエさん』シリーズで一世を風靡した。)

問 14  北原白秋(きたはら・はくしゅう、熊本に生まれた。本名「北原隆吉」、三木露風と並び称され、「白露時代」と呼ばれた。第一詩集は『邪宗門』、第一歌集は『桐の花』)

問 15  山下清(やました・きよし、大橋清治、ふじの長男として生まれる。「八幡学園」で「ちぎり細工」と出会う。学園の顧問医・式場隆三郎との出会い、その後も梅原龍三郎らに評価された)

問 16  『リーダーズ・ダイジェスト』(2009年、『ベター・ホームズ・アンド・ガーデンズ』に首位の座を明け渡した。)

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いしい記念病院 副院長
森隆徳

学生時代、クイズ番組の出場経験があり、広島でクイズサークル「モミジQ楽部」を友人と立ち上げた。精神科医になり、元祖クイズドクターとしてテレビ番組への出場、自身の大会を開催するなどクイズ活動を行う傍ら、医療の中でクイズを使った活動を行い注目を集めている。

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