【日本語版】中国・仰天エピソードの雑学
【聞くトリビア 読む編】
特別編『【冷知识】中国・奇闻轶事【聞くトリビア】』の日本語記事です。
(『【朗読】中国・仰天エピソードの雑学【聞くトリビア】』の記事版でもあります。)
中国語訳記事はこちら▼
https://www.quizbang.net/read/listen_trivia/21452/
いつもの雑学朗読としても、中国語のリスニング練習にもお役立てください。
世界遺産を3つも持つ地方の小都市がある
中国南西部の雲南省には現在も少数民族が多く居住する地域もあります。その中の世界文化遺産でもある麗江(れいこう)の旧市街は、かつてはナシ族の王都だったこともあり、その特徴が顕著です。また、街並みも独特の美しさがあり、中でも注目なのは1万枚以上ともいわれる瓦屋根。高台から見る町の様子は、見渡す限り瓦を持つ家が立ち並び、まさに「瓦の海」といえるほど。
そして、「三江併流(さんこうへいりゅう)」と呼ばれるチベット高原から平行に流れる3つの川は自然遺産にも登録されており、この麗江も流域です。
もう1つはこの地域で使われる「生きた象形文字」ともいわれるトンパ文字。街の看板などに漢字と共に描かれている不思議な絵のような文字は、世界記憶遺産に登録されています。
田んぼの中に建つビルが世界遺産になっている
世界遺産といえば美しい眺望や建築が有名ですが、中国には少しシュールなものがあります。それは開平楼閣(かいへいろうかく)という村落です。広東省にある世界遺産なのですが、基本的には田園風景であるものの、そこに似つかわしくない、少し西洋テイストの入った高いマンションのような建物が点在しています。
これは、ゴールドラッシュ期に渡米した人々が帰国した際に作ったもの。中国人を排斥する政策でアメリカを終われ故郷に戻った人々は、周辺の住民より裕福だったため、盗賊などに狙われました。それから身を守るため、一月程度なら籠城できるような強固な建物を築きました。これがこのビルの正体です。
中国のプログラミング教育の成果で、テクノロジー企業が伸びまくった
日本でもプログラミングが学校教育に導入されるなど話題になっていますが、中国では1984年には学校教育にコンピューターが導入され、2000年に初等教育における情報技術教育が本格化しています。STEM教育(科学・技術・工学・数学の教育分野の総称)を重視しており、2014年の段階で情報技術は大学入試科目にもなっています。
コストもかかりますが、中国では親も子の教育に資金を惜しむことをしないため、学校以外での課外学習も多く行われています。その結果か、中国ではテクノロジー企業が成長し、AIなどの面で世界トップクラスの業績を誇っています。
アリババ、1日の売り上げは最高4兆円
ECサイトは数あれど、中国のアリババはその中のトップクラスのものといえるでしょう。毎年11月11日、この日は「独身の日」といわれ、アリババでも大規模セールが恒例となっています。2019年の当日、売上額はそれまでの最高である4兆円となったそうです。
サイトにもそれなりの負荷がかかるでしょうが、そうした問題もなくこれを達成したことも賞賛すべきことです。また、この際の顧客数は5億人、発注された荷物数は13億個ともいわれますが、配送ルートを的確に判断するAIなどを駆使して高速処理を行い、すべて問題なく届けているそうです。
中国には「死」という姓がある
中国には王さんや李さんなど、同じ名字が多いですが、日本のように珍名さんもいます。その中でも2番目に少ない姓はなんと「死」。縁起でもない名字ですが、中国西北部に分布しています。北魏の時代の少数民族のものから発展した由緒あるものですが、現在は減少傾向にあるようです。
なお、もっとも少ないのは難しいという字の「難」さん。これも北魏時代に北方の鮮卑族の名前だったそうです。
万里の長城には及ばないが、煬帝の大運河も日本列島縦断レベルの距離
中国の巨大建造物の代表といえばなんといっても万里の長城です。これには及ばないものの、日本列島を縦断するほどの規模のものが他にもあります。それは、隋の煬帝が掘削した大運河。これはそれまでのものや天然の河川をつなげた形ではありますが、総延長は2500kmほどにもなります。
これにより華北と華南の物流がつながり、経済発展に大きな貢献をなしたのですが、かつぎ出された人々は数百万人ともいわれ、当然ながら建設費も膨大だったため、人民の疲弊につながりました。
兵馬俑の顔は同じものがない
始皇帝の墓所としても有名な兵馬俑。世界遺産にもなっているので、ご存じの方も多いことでしょう。ここには名前の通り、兵士や馬をかたどった人形が、死後の生活のお供として埋められているのですが、その数は未発掘のものも含めて8000体ともいわれています。しかも、そのすべては違う顔をしているといいます。ひとつとして型にはめたようなものはありません。その労力を考えると気が遠くなる思いです。
日本の博物館などにも10体程度がやってくることはありますが、その800倍近くが並んでいることを想像すると、スケールの大きさをうかがい知ることができます。
SF小説『三体』はオバマ元大統領もファン
劉 慈欣(りゅう・じきん)によるSF小説『三体(さんたい)』は、日本でも2019年7月の翻訳発売からひと月で10万部を突破したという人気小説です。書店で平積みされているのを見たことある方もいるでしょう。「三体」とは作中に登場する宇宙人で、それと地球人の攻防などを描くストーリー。
この人気、隣国の日本にとどまらず、太平洋を超えてアメリカにもファンがいます。有名どころではバラク・オバマ元大統領や、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグ。特にオバマ元大統領は『ニューヨーク・タイムズ』でもこれを賞賛して、アメリカに広まる土台を作ったともいいます。
著者はアジア人として初めて、国際的なSF文学賞ヒューゴー賞も受賞しています。興味が出た方は本屋で手に取ってみてください。
中国ドラマ史上もっとも総製作費が高いものは150億円
日中韓とどこを見てもテレビドラマは人気です。ところが、中国のものはスケールが違うものがあります。中国版『24 -TWENTY FOUR-』とも呼ばれる2019年に放映された『長安二十四時』。若手の鬼才とも称される馬伯庸(ば・はくよう)の人気小説を原作とした作品です。
唐の都の長安を舞台としたこのドラマ、中国最大のレビューサイトでも多くの人が満点をつけています。
さらに凄いのはその予算、中国ドラマ史上最高額の150億円と、映画以上の額となっています。実際、映画さながら古地図から長安の街並みを再現するなど、細部にまでこだわった撮影を行っています。
日本でも全48話を収録したDVDボックスが発売されているので、興味のある方はトライしてみてください。
掲載日時 | 2021/12/3 18:00 |
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タグ | 中国語 中文 冷知识 |
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