お菓子の雑学
【聞くトリビア第18話 読む編】
世界一まずいグミは、タイヤ味。
ドイツ、ハリボー社が発売しているグミ「ラクリッツ シュネッケン」。世界一まずいグミと呼ばれており、その味はまるでタイヤのようであると形容されています。
実際は原料のひとつである「ラクリッツ」という薬草の味で、食べると漢方薬をそのまま食べたような、日本人の口に合わない味をしています。「シュネッケン」とはドイツ語で「かたつむり」という意味で、グミの形はかたつむりの殻をイメージした渦巻状になっており、しかも色が黒く、まるでタイヤです。
この見た目と味わいから、日本では俗にタイヤ味と呼ばれているのです。興味がある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
バウムクーヘンが日本に紹介された場所は、原爆ドーム。
日本に初めてバウムクーヘンが紹介されたのは1919年、現在の原爆ドームにあたる広島県物産陳列館で開催されたドイツ作品展示即売会でのことでした。
第一次世界大戦中に日本に強制連行されたドイツ人菓子職人カール・ユーハイムが故郷の味を再現して出品。好評を博したそうです。
後に彼は日本に残り、自らの名前を冠した洋菓子店「ユーハイム」を横浜にオープンしました。ところが翌年関東大震災に見舞われ神戸に移住し店を再開、人気店へと成長させました。現在も神戸に本店を置き、全国展開していることはみなさんご存じのとおりです。
カントリーマアムにはあんこが入っている。
しっとりとした食感も人気のカントリーマアム。イメージするのはバニラ味とココア味でしょうが、その中には2つの味に結びつかないあんこが入っていることはご存知でしょうか。
あんことはいっても、和菓子のようにしっかり入っているわけではありません。なぜ入っているかというと、あんこは保水力が強く、生地に混ぜて焼き上げると水分が残るので、しっとりとした食感を生み出すことができるからです。
ブルボンの「プチしっとりチョコクッキー」や「しっとりソフトクッキー」といった商品にも同様に白ねりあんが入っているそうです。
ビスケットの語源は、「2度焼かれたパン」。
ビスケットとは「二度焼きしたパン」という意味のラテン語「ビスコクトゥス・パーニス」から名付けられたものとされています。
原型は古代ヨーロッパで船乗りの航海や戦士たちの遠征の際の食糧として積み込んでいたパンで、日持ちしやすくするために、パンをニ度焼きにしていたそうです。これが後にビスケットとなり、この作り方が名前の由来となったというわけです。
「フィナンシェ」の語源は、「金融資本家」。
アーモンドを使って作られた焼き菓子、フィナンシェ。実はこれはフランス語で「金融資本家」という意味があります。
なぜこのような名前がつけられたか諸説ありますが、有力なのがパリの証券取引所近くのケーキ屋が資本家たちのために背広を汚さず素早く食べられるように考案したことからというものです。また形は金塊をイメージして作られたそう。まさに金融資本家のためのお菓子だったわけです。
マシュマロの名前の由来は、ウスベニタチアオイという植物。
マシュマロはもともと、ウスベニタチアオイという薬草の根から採れるデンプンを使って作られていました。このウスベニタチアオイ。英語では「マーシュマロウ」と言い、これがなまってマシュマロと命名されたのです。
現在、このデンプンは他の食材で代用できるため使われておらず、名前だけが使われているとのこと。我々が食べているマシュマロは本物ではないのです。
「ばかうけ」の「ばか」は、「すごい」という意味の方言。
ロングセラーお菓子「ばかうけ」。この「ばか」は人を馬鹿にするといったときの「ばか」と思われてる方も多いかもしれませんが、実は製造元の栗山米菓の本社がある新潟県の方言で「すごい」という意味があります。商品が「すごくウケて欲しい」という願いを込めて名付けられました。
また、昔放送されていたテレビ番組『欽ちゃんのドンとやってみよう!』で誕生した流行語に、投稿されたネタに対して非常に高い評価を意味する「ばかうけ」というものがありました。それも命名のヒントとなったそうです。
うまい棒には、「プレミアムうまい棒」がある。
駄菓子屋でおなじみのうまい棒。1本10円というお手軽さと味のバリエーションで人気ですが、そのラインナップに少し高級な「プレミアムうまい棒」というものがあります。
これは普段のうまい棒に比べて味付けの粉を贅沢に使用している商品で、味の種類には「和風ステーキ味」「モッツァレラチーズ&カマンベール味」「明太子味」があり、たまに期間限定の味も登場します。
少し高級な、とは言いましたが価格は1本20円。もし見かけたら食べ比べしてみてはいかがでしょうか。
明治の大阪工場に、巨大なチョコレートの看板がある。
JR京都線に乗っていると、高槻駅と摂津富田(せっつとんだ)駅の間で突然巨大なチョコレートが見えてきます。
これは大阪府高槻市にあるお菓子会社・明治の大阪工場に掲げられた看板で、高さ27.6m、幅165.9mもあり、世界一大きなプラスチック看板としてギネスブックにも載ったほど。明治ミルクチョコレート約38万枚分もの大きさになります。「ビッグミルチ」という名前まであります。由来は「ミルクチョコレート」の社内での呼び名「ミルチ」から来ています。
2011年に工場の建て替えが行われたとき、面白いことができないかということで建てられたそうで、現在は町のシンボルとして人気となっています。
ショートケーキの「ショート」は、「サクサクした」という意味。
ショートケーキの「ショート」。「短い」という意味と思われてる方が多いかもしれませんが、実は「サクサクした」という意味の言葉なのです。
しかし、普段食べているショートケーキにはサクサクした食感はあまりありません。なぜこのような名前になったのでしょうか。
実は、海外で販売されているショートケーキはサクサクとしたビスケット生地を使っているのです。日本でスポンジ生地のものが主流なのは、日本人の口に合わせるように作られたためで、そのため別物にはなりましたが名前だけが残ったというわけです。
毎月22日がショートケーキの日なのは、上にイチゴが乗っているから。
毎月22日は、ショートケーキの日という記念日となっており、キャンペーンを行う洋菓子店も多く見られます。
なぜこの日になったのかというと、カレンダーで22日の上の日付は15日、すなわち「イチゴ」の日ということで、上にイチゴを乗せたケーキになぞらえたという非常に可愛らしい理由で定められたのです。
掲載日時 | 2021/7/23 17:55 |
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