どんでん返しの雑学
【聞くトリビア 読む編part.11】
オーストラリア初の冬季五輪金メダルは、前の選手が全員ずっこけたためである。
2002年に開催されたソルトレーク冬季五輪で、強運により金メダルを獲得した選手がいました。
その選手の名はスティーブン・ブラッドバリー。
彼はスピードスケートのショートトラック男子1000mに出場し、運良く決勝戦まで残りました。
決勝ではブラッドバリーは出遅れ、メダルは無理であろうと思われたその瞬間、前方の選手全員がゴール前で転倒。
遅れていたことから巻き込まれずに済んだブラッドバリーがその間をすり抜けゴールに入り、見事金メダルを獲得しました。
オーストラリア初の冬季五輪金メダルはこんな風に生まれたのです。
J・K・ローリングは『ハリー・ポッター』が売れるまで、生活保護を受けていた。
映画化もされ大ベストセラーとなった小説『ハリー・ポッター』シリーズ。
その作者であるJ・K・ローリングは『ハリー・ポッター』が出版されるまで、波乱万丈な人生を過ごしていました。
結婚して子どもを産んだものの離婚してシングルマザーとなり、うつ病も発症。
しかし、自分の本が売れることを信じて生活保護を受けながら執筆活動のみを行い、そしてついに第1作となる『ハリー・ポッターと賢者の石』が完成。
そこから出版まで1年はかかったものの、小説は大ヒット。
彼女の人生は180度変わることになりました。
国の重要文化財が、偽物だったことがある。
1959年、とある壺が鎌倉時代後期の永仁(えいにん)時代の傑作として国の重要無形文化財に指定されました。
しかし直後に、贋作疑惑が浮上。結局、昭和の陶芸家・加藤唐九郎(とうくろう)の作品ということで決着がつき、重要文化財の指定は解除されました。
この「永仁の壺事件」は、美術界や文化財保護行政を巻き込む大きなスキャンダルとなりました。
しかし、本当の作者については異なる説もあり、今なお謎が残っている事件です。
三保の松原は、市民のゴミ拾いにより世界遺産除外を免れた。
2013年、世界遺産に登録された富士山。
その構成遺産として三保の松原も含まれていますが、当初、三保の松原は景観などを理由に構成遺産として除外される予定でした。
そのことを聞き納得がいかなかった地元の人々は、自分たちで景観を良くするためにやれることをやろう、ということで毎日ゴミ拾いを開始。
その結果、三保の松原も構成遺産として登録されることが決定しました。
彼らの努力が世界遺産の登録団体の心を動かしたのでした。
「日本」の名前がついた幻の元素があった。
日本の名前がついた元素に、2016年に命名された「ニホニウム」がありますが、実は明治時代、日本由来の元素が誕生しようとしていたことをご存知でしょうか?
1908年、化学者の小川正孝(おがわ・まさたか)が新元素を発見し、その元素に「ニッポニウム」という名前をつけようとたところ、研究不備などを理由にその発見は否定され、結局は幻に。
しかし、後ほど発見された元素「レニウム」がそのニッポニウムに極めて近い存在であるということが確認されたのです。
もしかすると研究次第では「ニホニウム」の前に、日本の名前がついた元素が存在していたのかもしれません。
ガッツポーズの隙に優勝をさらわれた自転車選手がいた。
2017年の自転車レース、アブダビツアーの2日目。
オーストラリアの選手カレイブ・ユアンが好走し、ゴール直前まで誰もが彼の勝利を確信していました。
それはもちろん彼自身も。
ユアンはゴール直前で勝利のガッツポーズを掲げゴールに突入。
ところが、彼を必死で追い上げていたドイツのマルセル・キッテルが隙をついてゴールイン。
写真判定の結果はというと、1位はキッテル、油断したユアンは2位となってしまいました。
最後まであきらめずにペダルを漕いでいたキッテルに勝利の女神が微笑んだわけです。
林修は、ギャンブルで1000万円以上の借金を抱えていた。
今ではテレビで大活躍している予備校講師の林修。
彼は東京大学卒業後、銀行に就職したものの、すぐに退職、色々な事業に手を出しました。
しかしことごとく失敗し、それを取り返そうと株やギャンブルをするも負けが続き、結果20代で1000万以上の借金を抱えることとなりました。
どん底まで落ちた彼が借金返済のためについた職業が予備校講師でした。
そこで売れっ子となった結果、40代で借金はすべて返済。
後に彼は「自分の現在はあのギャンブルの経験があったからこそ」と語っています。
クリスティの小説『アクロイド殺し』のどんでん返しは大きな批判を呼んだ。
推理小説にはどんでん返しがつきものですが、1926年にアガサ・クリスティが書いた彼女の代表作『アクロイド殺し』は、そこで用いられた犯人をぼやかすトリックに対して、多くのファンの間で論争が行われました。
その意外なトリックに「やられた!」ということで絶賛した人もいれば、「これはフェアではない」ということで批判する人も。
しかし、その論争が起こったことにより、この作品は彼女の代表作として揺るぎないものとなりました。
そのトリックについてはネタバレになるため、ここでは語れません。
興味がある方は一度読んでみてはいかがでしょうか?
ヒッチコックの映画『サイコ』は、上映中の途中入場を禁止した。
名作サスペンス映画『サイコ』。
監督のヒッチコックはこの映画のストーリーのネタバレを避けるため、宣伝広告に「ストーリーの口外禁止」という一文を盛り込み、さらに各映画館に対し「途中入場禁止」というお達しが。
そのことで、観客は興味が湧き立ち、映画は大ヒットとなりました。
また予告編も映画の映像は使わず、ヒッチコックが舞台について説明するだけというもので、少しでもネタバレを避けたいヒッチコックの意向がここにも表れていました。
熊本県菊池市には、「どんでん返し」というご当地グルメがある。
熊本県菊池市には福丼という地元で取れた食材を使ったご当地グルメがあります。
その福丼を出す店の中に「どんでん返し」というメニューを出す店があり、これを注文すると白いご飯の上にゴマなどが乗っただけのものが出されます。
一見ただの白いご飯じゃないかと思いきや、このご飯を別の皿にひっくり返すと、おかずが出てきて福丼(ふくどん)に早変わりします。
つまりご飯の下に福丼の具が入っているのです。
これは地元のお米を最初に味わって欲しいがゆえに始まった盛り付けとのこと。
熊本に行った際には一度味わってはいかがでしょうか?
掲載日時 | 2021/2/19 18:15 |
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