太陽=2, 水星=80, 地球=52, では月はいくつ?
タイトルを見て正解を導き出したあなた。
知識とひらめきの両方を備えた秀才と自慢しても問題はないだろう。
いくつかヒントを出すのでぜひ最後まで読んでもらいたい。
太陽の約71%を占めている水素。英語ではハイドロジェン(“hydrogen”)。1783年にアントワーヌ・ラヴォアジエ(フランスの化学者・貴族, 質量保存法則を発見したことで知られている)が「水素が水の主成分」であることから名付けた。
水素の次に太陽を構成している成分はヘリウム。その割合は約27〜28%。ヘリウムは1868年にインドで日食が観測された時に、太陽光スペクトルの中から初めて発見された。ギリシャ神話における太陽神・ヘリオスから名前がついている。
水星は英語でマーキュリー(Mercury)。マーキュリーは水銀の英語名でもある。
水銀は紀元前1世紀から紀元前4世紀での古代ヨーロッパから作られていた記録が残っており、よく知られていたと推察される。
マーキュリーの名前の由来になったのがローマ神話の商業を司る神・メルクリウス(Mercurius)。メルクリウスは天地を自在に駆け巡ることができるほどスピードが速い神様で、水銀の流動性に富んでいる性質や水星の軌道速度(太陽を公転する速度)が速い性質にちなんで名付けられたとのこと。
元素記号Teである金属テルル。銀白色の結晶をしている。
1782年にオーストリアの化学者F.J.ミュラーが鉱物から未知の金属を抽出することに成功し、1798年にドイツの化学者マルティン・クラプロートにより新元素であることが確認されて命名された。名前の由来はローマ神話の地球(大地)を司る神テルース(Tellus)。
またクラプロートはU(ウラン)やSe(セレン)の命名者でもあり、それぞれ天王星(ギリシャ神話で天空を司る神・ウラノス)とギリシャ神話における月の女神・セレネから由来している。
タイトルにあったクイズを正解するポイントは「元素記号と太陽系天体との関係」である。
ヘリウムは太陽、水星は水銀、地球はテルルと関係があり、それぞれの原子番号は2、80、52である。月と関係のある元素はセレンで、原子番号は34。したがってタイトルクイズの正解は34である。
ちなみに元素と関係のある太陽系の天体は天王星・海王星・冥王星・ケレス(準惑星)・パラス(小惑星)で、それぞれU(ウラン/92番)・Np(ネプツニウム/93番)・Pu(プルトニウム/94番)・Ce(セリウム/58番)・Pd(パラジウム/46番)となる。もっと知りたい方はぜひサーチしてみては?
ジャンル | 科学 |
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掲載日時 | 2020/11/22 16:00 |
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