金星の文化を壊滅させたという設定がある怪獣は?
2016年。この映画に出会ってから僕は改めてそのシリーズに興味を持ち始め、知的好奇心を燃やし始めた。
「シン・ゴジラ」
すごくヒットしていることは知っていた。その当時アニメ映画の「君の名は。」もグングン伸びていく勢いだったことを鮮明に覚えている。しかしアニメよりも特撮が好きだった僕は「シン・ゴジラ」の方に目がいっており、父と一緒に観ることになった。
大人になってから、父と一緒に観に行った初めての映画だった。場所は大阪の布施ラインシネマ(※)。
(※)今年2月29日に閉館。それを初めて知ったのは記事執筆時に検索していた時だった…
オープニングからエンディングまで一睡もせずハラハラワクワクしながら観ていた。
このテンションは観終わってからも冷めず、数ヶ月後に親戚と109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXで再度観にいった。楽しませてくれた「シン・ゴジラ」に感謝!
それから半年後くらいにブルーレイも購入。
テンション高くなりスミマセン。「シン・ゴジラ」を観てからそれまでのゴジラシリーズを見返したいと思い、ゴジラシリーズの歴史を辿っている書籍を読みあさった。
その中でも一番気になった東宝映画の怪獣がキングギドラ。
3本の首がある龍の姿をした金ピカの怪獣だ。
初登場作品は1964年12月に公開された「三大怪獣 地球最大の決戦」。
ちなみにタイトル中の三大怪獣はゴジラ・モスラ・ラドンで、キングギドラは敵として登場するため含まれていない。
また1964年は4月に「モスラ対ゴジラ」、8月に「宇宙大怪獣 ドゴラ」と東宝特撮としては異例に3本も公開されているのだ。まさに東宝特撮絶頂期(怪獣ブームの先駆け)といっていいだろう。
キングギドラは金星の文明を3日で滅亡させたのちに、隕石の形で地球に飛来。隕石が爆発して噴出した炎がだんだんと形を成してキングギドラになるシーンは当時として画期的だったと聞いている。
またキングギドラに隠された裏話がすごく面白い。当初キングギドラは金色ではなく緑色の怪獣の設定だった。
撮影開始前日に女性スタッフがキングギドラを見て「金星の怪獣だから金色と思っていた」と発した。それを特撮監督の円谷英二が聞いて、すぐさま金色に塗り替えるようスタッフに指示。1日で金色に塗り替えて撮影開始にのぞんだとか。
もし緑色だったら地味な怪獣の印象で終わっていたかもしれない…。
その後もキングギドラはゴジラの敵対存在として登場している。他にも亜種のデスギドラ(「モスラ」, 1996年)やカイザーギドラ(「ゴジラ FINAL WARS」, 2004年)などがいる。
もちろんハリウッドの「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(2019年)にも登場しており、洗練されているデザインがすごい!
ゴジラがシン・ゴジラになって戻ってきたように、キングギドラも邦画で復活してくれることを願ってやまない!!
ジャンル | エンタメ・カルチャー |
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掲載日時 | 2020/11/11 16:00 |
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