アメリカと日本の新聞の大きな違いは?
新聞は古いメディアだと言われます。
確かに、インターネットが普及し、情報を瞬時に入手できる時代にあって、流通の速度で遅さがあるのは否めません。ただ、じっくりと情報を吟味するにあたっては最適なメディアでもあり、良いところもあるのは確かでしょう。
この新聞は、テレビやラジオよりも古い歴史を持つ情報メディアであり、世界中に存在します。そんな新聞には、日本とアメリカで大きな違いがあります。それは何でしょうか。
日本とアメリカの新聞の大きな違いは「全国紙の存在」です。
日本には全国紙と呼ばれるものがあります。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞が「朝毎読(ちょうまいよみ)」と呼ばれるほか、これに産経新聞、日本経済新聞を加えて五大紙と呼ぶこともありますね。
さらに、このほか九州北部の5県をフォローする西日本新聞、名古屋をはじめ中部地域を広くフォローする中日新聞、北海道をフォローする北海道新聞がブロック紙と呼ばれています。
ただ、アメリカには日本の全国紙やブロック紙に相当する新聞がほとんどありません。
現在、アメリカ国内に流通している全国紙と言えるのは大衆紙の「USAトゥデイ」と、経済専門の日刊新聞である「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」があります。
WSJは日本でいうところの日本経済新聞といった位置づけでしょう。硬軟織り交ぜた幅広い話題を扱う朝日新聞や読売新聞のような全国紙はアメリカには存在しません。
アメリカは日本のおよそ25倍の面積があります。
さらに国内には時差も存在しますし、アラスカやハワイ、グアムなどもアメリカですから、それらのすべての地域に、ほぼ同時に情報を届ける全国紙というメディアは成立しづらいと言えるでしょう。
日本のマスコミなどでも耳にすることが多い「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」も、特定の地名が付いていることからわかる通り地方紙となります。
このほか、地方紙よりもさらに細かい情報を取り上げる地域密着型の小規模な新聞も多く発行されています。
ジャンル | 社会 |
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掲載日時 | 2020/10/17 16:00 |
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