夏の甲子園で公立が私立に勝つ確率は?~前編~
高校野球において、私立>公立というイメージは誰もが持っているだろう。
参考程度に、2007年の佐賀北以降、夏の甲子園で優勝を遂げているのは全て私立校である。やはり、圧倒的に私立の方が現代の甲子園では結果を残している事がわかる。
では、公立校にとってどのくらい夏の甲子園で勝つことが難しいのだろうか?
今回は過去10大会(2010年92回大会~2019年101回大会)、夏の甲子園で“公立vs私立”で行われた試合結果を調べあげ、公立が私立に勝利した数字を確率として計算した。
まずは、公立校の勝率が良かった年、悪かった年を紹介していこう。
【ベスト3】
☆3位
2013 95 回大会(前橋育英優勝)、公立校出場49校中14校
勝率「38.1%]21試合8勝
過去10大会で公立の勝率が3位だったのは95 回大会。
前橋育英が2年生エース高橋光成を擁し 初出場初優勝 を遂げた年 。
この年、公立校は鳴門のベスト8進出が最高だったものの、1回戦で私立対公立が9試合あ
ったが そのうち5勝とまんべんなく初戦を勝ち上がった。
福井商が3回戦へ進出したのも勝率を上げた。
☆2位
2016 98回大会(作新学院優勝)、公立出場校49校中10校
勝率[41.2%]17試合7勝
2位だったのは98回大会。現西武の今井達也選手が作新学院(栃木)で全国制覇を成し遂げた年だ。
徳島の鳴門が佐久長聖(長野)、智辯学園(奈良)、盛岡大付属(岩手)を撃破し堂々のベスト8入りを果たした。
他にもいなべ総合(三重)が2勝、そして市和歌山(和歌山)、嘉手納(沖縄)が私立校の代表を相手に1勝を挙げた。
☆1位
2018 100回大会(大阪桐蔭優勝) 公立校出場56校中8校
勝率[53.3%]15試合8勝
公立高校が過去10年で私立にもっとも勝った年は、記憶に新しい一昨年の100回記念大会だった。
この年の優勝はまたまた大阪桐蔭(北大阪)だったが、根尾昴(中日)、藤原恭大(ロッテ)、柿木蓮(日ハム)、横川凱(巨人)などスター軍団と言えるチームだった。
出場校は記念大会ということで56校、その中で過去10年ワーストタイの8校だけの出場にとどまったにもかかわらず、勝率が5割を超えた。
その理由の多くを占めるのが、吉田輝星(日ハム)率いる金足農業の活躍だ。金足農業が決勝まで全て私立と対戦して決勝での大阪桐蔭に1敗しかしていない点が勝率を上げた要因。
しかし、金足農業だけではなく高知商業(高知)が2勝、高岡商(富山)も公立対決を制した後、私立の佐久長聖(長野)に勝利し私立から1勝した。
ここまでの結果では公立は私立に十分渡り合えている結果がみえてくるが…
次回の後編でワースト3そして過去10大会から導きだした公立校の総合勝率を紹介しよう。
※ 2020年8月18日追記
三重県三重高校を公立として計上する間違いがあったため、記事を修正いたしました。
謹んでお詫び申し上げます。(QUIZ BANG編集部)
ジャンル | スポーツ |
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掲載日時 | 2020/8/18 16:00 |
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