もともと「ナルト」という名前だったキャラクターは何か?
「ナルト」と聞いて多くの人が思い浮かべるキャラクターといえば、岸本斉史の『NARUTO』のうずまきナルトである。長年アニメも放送されて国内累計発行部数が1億5000万部を超える人気漫画の主人公である。
しかし、その前に「ナルト」という名前がつけられるはずだったが、このうずまきナルトが登場したために名前を変えざるを得なかったキャラクターがいたということはご存知だろうか?
それは、同じく『週刊少年ジャンプ』で連載されている尾田栄一郎作の大人気漫画『ONE PIECE』に登場したサンジである。サンジは主人公ルフィが率いる「麦わらの一味」にコックとして加わる中心メンバーの一人である。そんな彼はもともと「ナルト」という名前になるはずだったのである。
彼がナルトという名前になりかけた理由として、そのまゆげの形が挙げられる。彼のまゆげはぐるっとうず巻き状の形をしている。その形がラーメンに乗るナルトを連想させるということから、「ナルト」という名前で登場させようとしていたのだ。
しかし、登場前に漫画『NARUTO』の連載がスタートし、名前を変えなくてはいけなくなった。そして「サンジ」という名前で登場したのである。
この「サンジ」という名前の由来ははっきりとわかってないが、「3時のおやつ」から来ているといわれている。これはもともとの彼の設定がコックではなくパティシエだったからということだそうだ。
ちなみに彼にはレイジュという姉、イチジ、ニジという兄、ヨンジという弟がいる。これはあきらかにサンジという名前から来ているものと思われるが、もしサンジという名前ではなく、ナルトという名前のままだったら、この名前はどうなっていたのだろうか、気になるところである。
『ONE PIECE』と『NARUTO』。両方とも『週刊少年ジャンプ』の人気を引っ張っており、『ONE PIECE』は未だに牽引し続けている。偶然とはいえこの2作にこのような関係性があったということは非常に興味深い話である。
ジャンル | エンタメ・カルチャー |
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掲載日時 | 2020/6/13 16:00 |
京都在住。学生時代にクイズ研究会に所属したことで本格的にクイズを始める。2007年、クイズ作家となり、テレビやネットなど様々な媒体でクイズを提供。
幼少期に読んだ『コロコロコミック』の創刊号をきっかけに漫画にハマり、40年以上経った現在でも漫画を月に100冊近く読むほどの漫画好き。その縁から漫画やアニメ・ゲームといったジャンルの問題を多く作成しており、その数は2万を超えている。
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