人口20万人ながらプロ野球の本拠地が置かれていた都市は?
現在プロ野球の本拠地は大都市に置かれており、もっとも人口の少ない埼玉西武ライオンズの本拠地・埼玉県所沢市は約33万人ながら、周囲の都市を合わせると数百万人の人口がいます。
2023年より北海道日本ハムファイターズの本拠地となる北広島市、かつて近鉄バファローズの本拠地が置かれた藤井寺市はいずれも人口6万人程度ながら、いずれも札幌市、大阪市の衛星都市であり、実質的にはそれらの都市がフランチャイズといえるでしょう。
しかし、かつて人口20万人、それも実質的な中心都市に本拠地が置かれていました。その都市とはどこでしょうか?
正解:下関市(山口県)
1949年オフに誕生したプロ野球チーム大洋ホエールズ(現在の横浜DeNAベイスターズ)は、親会社の大洋漁業(現在のマルハニチロ)の発祥地であり、捕鯨の拠点であった、山口県下関市を本拠地に置きました。
当時の下関市は人口の大半が大洋漁業の関係者で、野球熱の高い土地柄であったこと、また遠洋漁業で何ヶ月も航海に出る乗組員にとって、ホエールズの勝敗を無線通信で聞くのは数少ない楽しみであったといわれます。
1952年まで3年間、下関球場を本拠地とした後、京都に本拠地を置いていた松竹ロビンスと合併、大洋松竹ロビンスとチーム名を変更、京都と下関のダブルフランチャイズとしながら実質的な本拠地は大阪球場に置かれました。
その後1954年オフに松竹が経営撤退し再び「大洋ホエールズ」に変更したのを機に、チームは神奈川県に移転、その後、下関市は年間数試合主催ゲームを開催するにとどまりました。
時は流れ、下関に再びフィーバーが訪れたのはチームが横浜ベイスターズに変更した1998年、この年日本一を達成したベイスターズは、日本一の祝賀パレードを横浜市とともにチームの創業地である下関市にも行われ、数万人の市民がお祝いに訪れました。
その後、2002年1月に親会社がTBSに変更、2011年オフにはさらにDeNAに親会社が変更されたことで下関との縁も長らくなくなっていましたが、2019年には創設70周年を記念して下関でオープン戦を実施(ただし雨で中止)するなど、再び下関とのつながりを重視し始めています。
ジャンル | スポーツ |
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掲載日時 | 2020/5/26 16:00 |
担当ジャンル:スポーツ
1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属
物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負
主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝
②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催
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